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発達障害を持つ子どもを塾に通わせる場合、どの塾を選ぶことが子どもにとって良いのでしょうか。子どもが勉強の習慣を身につけ、成績を上げて自信をつけていくためのベストな塾とはどんなものなのか。集団指導塾や個別指導塾など、塾の種類別の特徴を比較し、子どもの抱える障害によって適した塾を検討していきましょう。

1. 発達障害の子ども専門の塾もある?塾の種類とその特徴

塾を選ぶ際、その種類は大きく分けて3つあります。「集団指導塾」、「個別指導塾」、そして「発達障害専門の塾」です。それぞれの特徴と、どんな子どもが向いているのかを見ていきます。

1-1  集団指導塾の特徴

学校のように、先生1人に対し大勢の生徒で授業が行われます。先生は、受験対策に精通したプロであることが多く、志望校合格に向けてレベルの高い授業を受けることができます。また、大勢の生徒がいるので、良きライバルとして切磋琢磨していける環境です。そのため、成績上位層の子どもに向いているといえます。
テストや模試なども行われ、全体の中での順位がどのくらいなのか把握することができます。保護者にとっては、他の塾に比べて授業料が安く、経済的というメリットがあります。

<デメリット>

大勢の生徒がいることで、多動・衝動の傾向がある子どもは周りが気になって集中できないことがあります。また、あらかじめ決められたカリキュラムがあり、それに沿って授業が進んでいくため、授業についていけない生徒は置いていかれてしまいます。
先生の話を聞くことと考えることを同時に行う必要があり、発達障害を持つ子どもにとって、授業についていくことは簡単ではないでしょう。
発達障害を抱えていても他の生徒と同じように扱われ、障害を考慮してもらえないため、子どもの自己肯定感が失われてしまうことがあります。さらにスケジュールが決まっているため、個人の都合で変更することができません。欠席すると、その分遅れてしまうことになり、1人ひとりの不得意分野に対するケアは少なめです。わからないことは個別に質問するなどの積極性も求められます。

集団指導塾に適した子ども

  • 学習意欲があり、勉強に対する目標がある
  • 机に向かう、先生の話を聞くなどの基本的な学習姿勢がとれる
  • 他の生徒と競うことでモチベーションが上がる
  • わからないことは質問するなど、積極的に行動することができる

1-2 個別指導塾の特徴

先生1人に対して生徒1人で授業が行われます。生徒2~3人のこともありますが、集団授業ではなく、1人ひとりのペースに合わせたものになります。
カリキュラムはそれぞれ異なり、理解度によって調整することが可能です。先生との会話が多く、関係性を築きやすい傾向があります。
理解しているかどうかを確認しながら授業が進むので、わからないまま放置されることがありません。集団指導塾は主に受験対策が目的なのに対し、個別指導塾は「学校の授業についていく」、「期末試験対策をする」など個人の目標に合わせます。

<デメリット>

個別指導とはいえ、発達障害に理解のない先生の場合、間違った指導をしてしまう可能性があります。その結果、子どもの自己肯定感を失わせてしまうケースもあり、保護者がしっかりと先生を選ぶ必要があります。
※個別指導塾を選ぶ際のポイントは「2 発達障害の子どもにとって塾の種類と同様に大切なこと」を参考にしてください。

個別指導塾に適した子ども

  • 勉強に対する意欲が少ない、勉強のやり方がわからない子ども
  • 学校の勉強についていけない
  • 自分から積極的に発言したり、質問したりすることが苦手
  • 得意分野、不得意分野の差が激しい
  • 机に向かう、先生の話を聞くなどの基本的な学習姿勢がとれる
  • 塾のルールや先生の指示に従うことができる

1-3 発達障害専門の塾の特徴

発達障害に理解のある先生が直接指導するのが特徴です。
障害の種類や度合いに合わせて、教科の勉強だけでなく、文字や言葉、数字、ソーシャル・スキル・トレーニング(ルールを守る、人の話を聞く、自分のことを話す、共同作業をするなど社会で生きていくために必要なスキルを学ぶ)などを総合的に教えてくれます。
「個別指導」の形態が基本です。場合によっては2~3人の少人数でコミュニケーションをとりながら進めていくこともあります。
発達障害に対する知識を持った先生が指導するため、発達障害の症状が出ても適切に対処してもらえます。
内装にこだわるなど、発達障害を持つ子どもがリラックスできる環境づくりに力を入れているところもあります。子どもだけでなく、親へのフォローを行っているところもあります。塾と家庭が連携して子どもの成長をサポートしていきます。

<デメリット>

他の塾に比べて、授業料が高いのが特徴です。何年も通わせ続けることを考えると、経済的に難しい場合もあります。
塾の数が少なく、家の近くにないため通わせることが難しいこともあります。

1-4 塾選びで悩んでいる人の声

発達障害を持つ子どもをどんな塾に入れればよいのか、悩んでいる保護者の方も多いようです。インターネット上では、次のようなお悩みがありました。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13156484383

少しでも成績を上げ、進学してもらいたいという保護者の思いが感じられます。ただ、無理に集団指導塾に入れてしまうと、授業についていけず、子どものストレスもたまり、逆効果になってしまう可能性もあります。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1191350881

子どもの学力をなんとかしたいと思っているものの、塾の種類ごとの違いがよくわからないようですね。このような場合は、まず情報を集めたり、実際に見学に行ったりして知ることからはじめるべきでしょう。

2. 発達障害の子どもにとって塾の種類と同様に大切なこと

集団指導塾か個別指導塾か、発達障害専門の塾かといった塾の種類はもちろん大切ですが、同様に重視したいことがあります。それは、どんな先生に習うかということ。発達障害を持つ子どもは、障害のない子どもに比べて強い個性を持っています。凹凸のあるその個性を理解してくれる先生なら、子どもの自己肯定感が育まれ、勉強に前向きになることができます。

2-1 個別指導塾を選ぶ際は先生を見極める

発達障害専門の塾に通わせることが難しい場合、個別指導塾を選ぶケースが多いでしょう。「1人ひとりのペースに合わせる」とうたっている塾でも、発達障害に対する知識のない先生の場合、誤った指導をしてしまい、勉強の効果が出ないこともあります。
実際、発達障害を持つ子どもを個別指導塾に通わせて失敗した人の声に、以下のようなものがあります。

「子どもは視覚優位性が高く、耳からの情報を聞き取ったり書き取ったりすることが苦手です。それなのに、塾では口頭の説明が多く、相性の悪い授業を受けさせることになってしまいました

「うちの子どもは問題を解くのに時間がかかってしまうのが特徴です。それなのに、先生が待ってくれず、答えを教えてしまうことがよくありました。“解けなかった”という思いが子どもの中で強くなり、自信を失わせてしまったようです

「ワーキングメモリが低いと診断されている子どもに対し、先週やった内容を出題して“どうして覚えていないんだ”と叱る先生でした。先生は発達障害に対する理解がなく、子どもの努力不足だと考えているようでした」

このように、正しい知識のない先生に学ぶことは、子どもの自己肯定感を失わせ、その結果、勉強に対する意欲がなくなり、成長する機会を逃してしまうことにもなりかねません。
「発達障害を受け入れている」という塾でも、実際には知識のない場合もありますので、保護者が先生と話し、発達障害を理解しているかどうか見極める必要があります。

2-2 塾に通う目的を見失わないようにする

塾を選ぶ際は、子どもの症状を理解し、何のために塾に通うのか、その目的を明確にすることも大切です。たとえば、学校の授業についていくことが目的なのに、バリバリ受験対策をするような集団指導塾に入ったとしたら、それは子どもにとって良い環境とはいえません。また、黒板の文字をノートに書き写すことが苦手なのに、集団指導でどんどん黒板の文字が書いて消されるという状態では、書くことに気を取られてしまい内容を理解することはできないでしょう。合わない塾に通うことは、時間とお金の無駄になるだけでなく、子どもにとってもストレスとなり、勉強嫌いを助長してしまう可能性もあるのです。

3. 発達障害の子どもを塾に通わせるなら「価格」も無視できない

個を尊重してくれる塾ということで考えるなら、やはり発達障害専門の塾が適しているといえます。しかし、長く通わせるとなると、その価格も気になるところです。それぞれの価格を比べてみます。

小学生の料金例

塾の種類集団
指導塾
個別指導塾発達障害専門の塾
塾名なし※大手塾の価格を参考発達支援教室Elephasリタリコジュニア
入会金12,000円
年会費8,000円
14,000円
年会費12,000円
15,000円
教室利用料2,000円/月
月謝例21,600円(小4・ 50分×週2回)30,000円(教科学習コース60分×週2回)32,000円(マンツーマン50分×月4回)
年間の授業料259,200円360,000円384,000円
60分換算の授業料3,240円3,750円9,600円

中学生の料金例

塾の種類集団指導塾個別
指導塾
発達障害専門の塾
塾名※大手塾の価格を参考※大手塾の価格を参考発達支援教室Elephasリタリコジュニア
入会金10,000円12,000円
年会費12,000円
14,000円
(年会費12,000円)
なし
月謝例19,000円(中2・120分×週3回)51,000円(中2・ 80分×週3回)48,800円(スペシャルコース60分×週3回)
年間の授業料228,000円612,000円585,000円
60分換算の授業料791円3,187円4,066円
※中学生の通塾回数を週3回にしているのは、学びの遅れを取り戻すのに週1、週2では足りないと考えられるためです。
※価格は税抜き。詳細は塾のホームページ等を参照してください。
※集団指導塾、個別指導塾は大手塾の価格を参考にしています。

このように、集団指導塾より個別指導塾、さらに発達障害専門の塾の費用が高額になることがあります。何年も通わせ続けるとなると、家計に大きな影響を与えそうです。

4. 家庭学習で発達障害の子どもが伸びることもある!

費用面や距離の問題で発達障害専門の塾に通わせることが難しい場合、個別指導塾という選択になるのでしょうか。先ほど述べたように、合わない塾に通わせるのは、自己肯定感が育まれず、子どもにとって負担でしかありません。その場合、家庭で勉強する方法も考えてみましょう。
家庭学習でまず思い浮かぶのは家庭教師です。個人のペースで勉強できるという意味では、発達障害を持つ子どもに適しているといえるでしょう。ただ、こちらも価格面では高額になることも多く、また子どものコミュニケーション能力や先生の障害への理解によっては、合わないケースも考えられます。

※家庭教師の選び方についての詳細は下記記事をご覧ください。

もしくは、インターネットを通じて学んでいくeラーニングという選択肢もあります。動画やアニメーションを使って学ぶ方法で、最近ではお医者さんからも注目されています。視覚優位、聴覚優位の傾向のある子どもに適しており、勉強に対する前向きな姿勢をつくる可能性があります。

※eラーニング教材の比較記事については下記をご覧ください。

発達障害の子どもに適した塾についてのまとめ

さまざまな勉強の問題を抱えている発達障害の子どもは、個性を理解してくれる塾へ通うのがベストでしょう。学習面での目標や、障害の程度に合わせて、個別指導塾や発達障害専門の塾を選びましょう。その際、先生との相性や、通い続ける場合の費用も重要になってきます。

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