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広汎性発達障害とは発達障害にはいろいろなタイプがあり、大きく分けると自閉症スペクトラム(ASD)、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)の3種類があります。その1つである自閉症スペクトラムは広汎性発達障害(PDD:Pervasive Developmental Disorders)とも言われます。コミュニケーション能力や社会性においての発達が未熟なことを特徴とした障害です。ここでは広汎性発達障害(PDD)の原因、診断や関わり方について詳しくご紹介いたします。

1. 広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム

DSM5精神疾患の診断の基準として国際的に広く使われているのが、アメリカ精神医学会から発行されている「DSM」というマニュアルです。2000年に刊行された「DSM」では、自閉症、レット障害、小児期崩壊性障害、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害の5項目を広汎性発達障害として分類していました。その後2013年での「DSM-5」では、広汎性発達障害(PDD)という分類が改訂され、レット障害以外が「自閉症スペクトラム障害」として統合されました。このように広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラムは、ほぼ同じ症状のことを意味し、基準の改定から診断名が変わったことになります。

1-1. 広汎性発達障害(PDD)の特徴

広汎性発達障害(PDD)は、次のような3つの特徴を、全て満たした状態であるときに診断された障害です。

<広汎性発達障害(PDD)の3つの特徴>

  1. 人とのコミュニケーションのとき、表情や身振り、言葉で表現することが苦手。同時に相手の表情や言葉から気持ちを理解することも苦手。
  2. コミュニケーションにおいて、スムーズにかみ合った会話ややりとりをすることが不得意。
  3. 自分自身の嗜好や興味、行動パターンを特定のことに限定してしまう。

「対人関係」、「コミュニケーション」、「興味の偏りや強いこだわり」といった3つが特徴的な症状です。また、知的な成長の遅れはほとんどないことから、障害があるということが一見してわかりにくい、という特徴もあげられます。

広汎性発達障害(PDD)の特徴について、さらに具体的な症状を例であげてみましょう。

<広汎性発達障害(PDD)の具体的な症状>

  • 周囲への関心がない
  • 人との関わりが困難で一人でいることが好き
  • 限定的なものにしか興味をもたない
  • 自分ルールへの強いこだわりを持っている
  • 急な事態への対応ができず、パニックをおこしやすい

広汎性発達障害(PDD)は、このような症状を生まれながらにして持ち合わせており、大人になってから引き起こるものではないというのが定説です。

1-2. 広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラムの違い

広汎性発達障害 自閉症スペクトラム 違いほとんど同じ意味をもつ広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラムですが、さらに細かい特徴を分類すると、いくつかの違いがあげられます。広範囲発達障害(PDD)は3歳以前に診断されることが主流だったのに対し、自閉症スペクトラムは年齢基準の前提がなくなっています。広汎性発達障害 自閉症スペクトラム 違いさらに広汎性発達障害(PDD)が先程あげたような1〜3の特徴があるのに対し、自閉症スペクトラムの場合、1と2の項目がひとつになり、「対人関係やコミュニケーションの障害」と「強いこだわりや興味の偏り」という2つの軸が主な項目として特徴付けられています。

2. 広汎性発達障害(PDD)の診断について

広汎性発達障害(PDD)の症状が気になりはじめるのは1歳から1歳半あたりで、多くの場合3歳前後の低年齢で発症するとされています。きっかけとして、小さいながらも親にとって抱っこしづらい感覚があったり、表情が乏しかったりなどの異変を感じるケースから始まります。やがて反応のにぶさや視線の合わせ方など、他の子どもと比べて明らかな違いを感じることで、もしかして…と思うようになります。抱っこ自分の子どもに発達の未熟を感じ、問題があるのでは、と気づいた時はとてもショックが大きいかと思います。悩んでしまい、現実を受け入れることが怖くて、なかなか診察を受けることができない親御さんも多いことでしょう。しかし、適正な時期にきちんとした診断を受けることは、発達障害の場合とても重要です。発達障害 診断診断の結果を恐れるが故に、適切な支援を受けられないまま時間だけが過ぎてしまう恐れがありますので、周囲や支援機関などのサポートを受けるようにしましょう。その時期の成長にあった支援や、子どものために出来ることをしてあげるような環境を作るためにも、専門医の診断を受けることはとても大切です。

3. 広汎性発達障害(PDD)と遺伝について

発達障害の原因は、親のしつけや育て方によるものではなく、脳機能においての異常によると言われています。どうして起こるのか、どの部分にどんな異常があるのかなど、その詳細についてはまだまだわかっていません。広汎性発達障害(PDD)の場合、遺伝的要因が影響をあたえる一つの原因として考えられています。遺伝その根拠として、一卵性双生児として同じ遺伝子をもつ場合、同時に自閉症になる確率は50〜80%。違う遺伝子をもつ二卵性双生児が同時に自閉症になる確率である20〜30%というデータと比較すると、明らかに一卵性のほうが高確率であることがわかるでしょう。遺伝といっても100%の確率で親から子どもへ遺伝するわけではなく、親が広汎性発達障害(PDD)であっても子どもはそうでないパターンも多々あります。しかし遺伝的な因子があった場合、環境との相互作用と複合的に絡み合うことで、広汎性発達障害(PDD)を発症しやすい要因のひとつとなることは、大きな可能性として考えられています。

4. 広汎性発達障害(PDD)の特徴を持つ子どもとの関わり方

コミュニケーションに困難を感じることから、知らない人がたくさんいる場所には特に苦手意識を感じるでしょう。コミュニケーション 苦手同時に行ったことがない場所、馴染みのないところへ行くと、不安や緊張が高まりやすい傾向にあります。恐怖心が募ってしまうと、引きこもりにつながる恐れがあるので、無理強いせず、緊張や不安を和らげながら行動するように心がけましょう。また人との接し方が苦手なことから、相手の意図や気持ちを想像して理解することが困難です。わかりやすい言葉や文字を通して、気持ちを伝えていきながら信頼関係を築きましょう。本人が無意識のうちに相手を傷つける言葉を発していたり、空気が読めない言動があった時は、ダメな理由を具体的に説明して、その都度理解、納得できるよう、根気よく取り組んで行くことも大切です。話し合い良いこと、悪いこと、出来たこと、出来なかったことなどを可視化出来るように、ノートに記録しながら本人と確認しあう方法がおすすめです。この場合、支援機関や学校など、サポートする支援者とも共有することで、より理解ある対応を受けることが期待できます。パニックを起こしてしまった場合、静かなところに行って心を落ち着かせるなど、安心した環境に置くことを優先しましょう。その場で感情的になって叱ったり、声を荒げることは逆効果です。

5. 広汎性発達障害(PDD)に関するまとめ

広汎性発達障害を含め、全般的な発達障害の原因は、はっきりとは解明されていないことが多い分野です。知的な障害ではなく、軽い程度の発達障害の場合、その時期にあったケアをしたり、ソーシャルスキルトレーニング(SST)などを通じることで、症状が改善する可能性もあります。親として、周囲の支援者として、適切な環境を整えながら、暖かく見守っていく姿勢を忘れず接していきましょう。

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