• 教材
    【徹底比較】算数が苦手な子どもにぴったりのeラーニング教材はこれだ!
    2018年9月26日
  • 教材
    【体験談あり】発達障害の子どもの勉強に「すらら」は適しているのか?
    2018年7月31日
  • 教材
    発達障害の子どもの勉強にスマイルゼミは適しているのか?
    2018年8月4日
  • 教材
    発達障害を持つ子どもにはタブレット教材がおすすめ?WISCの視点からも◎
    2018年12月9日
  • 教材
    発達障害の子どもの教材を選ぶには?特性に合ったおすすめ教材を選ぶ
    2018年8月9日
  • 教材
    【体験談あり】発達障害の子どもの勉強に「チャレンジタッチ」は適しているのか?
    2018年7月26日

「反抗挑戦性障害」という言葉をご存知でしょうか。
親や教師など周囲の大人に対して暴力を振るったり暴言を吐いたりする、ADHDの二次障害のひとつです。

子どもが大人に反抗的な態度をとるのはよくあることです。
では、「反抗挑戦性障害」とは具体的にどういった症状を指すのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

1. 「反抗挑戦性障害」とは?診断の基準を紹介

「反抗挑戦性障害」は別名「反抗挑戦症」とも呼ばれ、親や教師、周囲の大人に対して反抗的な態度を取ったり、無視をしたり、暴力を振るったりする障害です。

注意されたときに怒って暴力を振るうだけでなく、自分が嫌な思いをしていなくても反抗的な態度をとるため、周囲が上手に対応できないことが多い障害です。

通常の反抗期との違いについては、アメリカ精神医学会が出版している、「DSM」に診断基準が記載されています。
「DSM」は「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」の略称です。

「反抗挑戦性障害」 診断基準
A.少なくとも6ヵ月持続する拒絶的、反抗的、挑戦的な行動様式で、以下のうち4つまたはそれ以上が存在する。
(1) しばしばかんしゃくを起こす。
(2) しばしば大人と口論をする。
(3) しばしば大人の要求、または規則に従うことを積極的に反抗、または拒否する。
(4) しばしば故意に他人をいらだたせる。
(5) しばしば自分の失敗、不作法な振る舞いを他人のせいにする。
(6) しばしば神経過敏、または他人からイライラさせられやすい。
(7) しばしば怒り、腹を立てる。
(8) しばしば意地悪で執念深い。
注:その問題行動がその対象年齢及び発達水準の人に通常認められるよりも頻繁に起こる場合にのみ、基準が満たされたとみなすこと。

B.その行為の障害は、社会的、学業的、または職業的機能において、臨床的に著しい障害を引き起こしている。

C.その行為の障害は精神病性または気分障害の経過中にのみ起こるものではない。

D.行為障害の基準を満たさず、また患者が18歳以上の場合であれば、反社会性人格障害の基準も満たさない。

この診断基準に当てはまる言動や行動が続く場合、「反抗挑戦性障害」と診断されることがあります。

2. 「反抗挑戦性障害」の治療はどうする?薬以外の対処法も

「反抗挑戦性障害」はADHDの二次障害です。
ADHDの二次障害は、周囲の大人のサポート不足や、失敗を強く叱りつけるような指導から発症します。

指導やしつけが行き過ぎると、子どもの自己肯定感が下がり、「自分は何をやってもダメだ、誰にも認めてもらえない」と感じてしまい、無気力になったり反抗的になったりします。

それがひどくなると、「反抗挑戦性障害」につながります。
「反抗挑戦性障害」への対処法の例をみてみましょう。

2−1 「ペアレントトレーニング」

発達障害児や「反抗挑戦性障害」のある子どもの親に対して、家庭での親子の関わり方や子どもへの言葉のかけ方、気持ちの持ち方について指導をするトレーニングです。

「ペアレントトレーニング」は「親は子供に対する最良の治療者になることができる」という考えに基づき、アメリカで開発された治療プログラムで、最近は日本でも病院などで開催されるようになりました。

まだまだ専門家の数が少なく、開催している施設は多くありませんが、「ペアレントトレーニング」に関する書籍や専門書が販売されているため、本を使って対処法のポイントを勉強することも可能です。

「ペアレントトレーニング」で学ぶことができる子どもへの対処法の例には以下のようなものがあります。

「ペアレントトレーニング」で学ぶことができる子どもへの対処法の例

  • 乱暴する、暴言を吐く、親の言うことを聞かないなどの望ましくない行動は無視をする
  • 簡単なことでもできて当然と思わず、「ちゃんとできているね」「ありがとう」「うれしいなぁ」と言葉にして伝え、子どもの自己肯定感が高くなるよう努める
  • 許しがたい行動に関して感情的に怒るのではなく、ルールを決めて一貫した態度で接する

2−2 薬物療法

「反抗挑戦性障害」の治療薬はありませんが、ADHDのための薬は存在します。
「インチュニブ」や「エビリファイ」、「ストラテラ」などの薬が代表的です。
こういった薬は、神経の伝達物質の伝わりを良くする「ドーパミン」の働きを高めたり、心のバランスを整えるものです。

直接「反抗挑戦性障害」を治療するものではなく、現在の症状に対する対症療法ですが、子どもの困り感を軽減する効果があります。
薬が効くと、日常生活で自己肯定感が高まっていくのを感じられるようになり、二次障害の発症を予防することが可能です。
薬の処方については、担当医との話し合いが必要です。

2−3 学校との連携

親の理解はもちろんですが、学校の先生の理解を得ることも重要です。

学校で適切な支援を受けられなければ、集団生活に苦手意識を持ったり、乱暴になったり、場合によっては登校拒否になったりすることもあります。

二次障害へと症状が進行してしまうのを防ぐために、学校としっかり連携を取って適切な支援を受けられるようにしましょう。

2−4 SST(ソーシャルスキルトレーニング)

周囲のサポートはもちろん重要ですが、子ども本人のスキルアップも大切です。

SSTでは、人の気持ちを想像してその場にあった言葉を使って会話をする、集団生活でのルールを学ぶ、目上の人との関わり方を知る、などの様々なことを年齢に合わせた教材を使って学習します。

 

適切な支援をすることで、障害は少しずつ目立たなくなっていき、社会で自立できる大人に近づいていくことができます。

社会に出て困ったことがあっても人に聞いて助けてもらったり、自分なりの楽しみを見出して元気に社会生活を送ったりするような大人に近づいていけるよう子どもをサポートしていきましょう。

文中で紹介した「ペアレントトレーニング」には、オンラインで参加できるものもありますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

■「すらら」の勉強ペアレントトレーニング
https://surala.jp/parental-services/bx-mgmt/lp/

コラムの関連記事
  • 子どもにイライラしてしまう!怒りをコントロールする方法とは?
  • ペアレントトレーニングとは?その種類と受けられる場所や費用は?
  • 発達障害が引き起こす二次障害にはどんなものがあるの?
  • 限局性学習症とは?読み・書き・算数のつまずきを理解しよう
  • 言語発達遅滞とは?原因は自閉症?
  • 発表!発達障害と不器用さの関係について
おすすめの記事
得意・不得意の差が激しい子の勉強法
学習環境
誰にでも得意分野と不得意分野があります。しかし、発達障害の子どもは、特にその差が大きいのが特徴です。そのような子どもの勉強は、一人ひとりの特...