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指折り算下記のような症状があり、「ひょっとするとうちの子には障害があるのかも…」と思ったことがある方はいませんか?

  • 「いつまでたっても数字の大小がわからない」
  • 「簡単な足し算でもミスがなくならない」

数字や記号、図形といった考え方を理解することが困難な障害があり、一般的に「ディスカリキュア(算数障害)」と呼ばれます。
小学校以降の授業で遅れが生じるだけでなく、大人になって計算ができなかったり、時計などが読めなかったりといった支障が生じる可能性がある発達障害の1つです。

今回は、「ディスカリキュア(算数障害)」について、障害の内容や診断方法を解説し、支援のコツやオススメの教材のポイントを紹介します。

1. 「ディスカリキュア(算数障害)」とは

「ディスカリキュア」と聞いても、知っている人や聞いたことがある人はあまり多くないかもしれません。ディスカリキュア 知らない別名、「算数障害・計算障害」と呼ばれ、文字の読み書きができない「ディスレクシア」と同じ学習障害の1つです。
まずは、「ディスカリキュア(算数障害)」の症状や原因、診断方法について解説します。

1-1 「ディスカリキュア(算数障害)」の症状例

「ディスカリキュア」は「算数障害」と呼ばれるように、算数を学習する中で症状が現れます。
まずは、「ディスカリキュア(算数障害)」の具体的な症状例を以下に紹介します。

<「ディスカリキュア(算数障害)」の具体的な症状例>

  • いつまでも計算が早くならない
  • 指で数えながらでしか計算できない
  • 数が大きくなると理解できない
  • 繰り上がりや繰り下がりが難しい
  • 九九がいつまでもできない
  • 「+」、「−」などの記号の意味がわからない
  • 文章問題が理解できない
  • 図形やグラフが読めない
  • 四捨五入ができない
  • 筆算ができない

以上のように、「ディスカリキュア(算数障害)」はただ「計算ができない」のではなく、数そのものの概念や図形など、算数をする上で必要なものの考え方が難しい障害です。

1-2 「ディスカリキュア(算数障害)」の原因

「ディスカリキュア(算数障害)」の原因は他の発達障害と同様に「脳の機能に問題があるため」であると考えられています。
しかし、はっきりとした原因はいまだに特定できていません。
なぜなら、算数に関わる脳の部分は1つではないためです。ディスカリキュア 原因以前は脳の横から後ろにかけてある側頭葉や後頭葉といった部分が計算に働くとされていました。
しかし、その他の部分も関係するという研究もあり、数字や計算といった概念は脳で複雑な処理が必要になると考えられています。
また、「ディスカリキュア(算数障害)」では知的能力の低下が見られないといった特徴があり、症状はあくまで認知能力の低下が原因であるとされています。知的能力 認知能力

  • 知的能力:平均を著しく下回る知能指数(IQ70~75未満)で、その他いくつかの能力に制限が見られる場合、異常とされる。
  • 認知能力:目で見たり、耳で聞いたりした情報を脳で処理する力。
    (例)筆算をする際、計算式を目で見て処理する必要があるが、視覚的な認知能力が低下していれば、筆算を理解できずにつまずいてしまう。

図形などが苦手な子どもは、「空間を認知する能力の低下」が原因であることが少なくありません。
繰り上がり・繰り下がりが苦手な子どもには、「短期記憶の障害」が隠れていることが多いです。

算数では、これら視覚や聴覚で認知した情報を、一時的に記憶して処理する過程が多く必要になります。
文章題では、文章から具体的な文字や数字をイメージするイメージ化の能力や正解を導くまでのプランを立てるプランニングの能力が必要になります。文章題これらの処理能力が低下していると文章題でつまずく原因となります。

以上のように、「ディスカリキュア(算数障害)」は、知的な能力に低下はないものの、数を理解したり、計算に働いたりする脳の処理能力や認知能力、短期記憶などがうまく働かないために起こる障害であると考えられています。

1-3 「ディスカリキュア(算数障害)」の兆候

ディスカリキュアは「算数障害」であるため、基本的には算数が始まる小学校入学後に診断がつくことが多いです。
しかし、幼児期でも年中や年長くらいでも、ディスカリキュアの兆候が見られる場合もあります。ディスカリキュア 幼児期 年中 就学前年中以上になると、これまでの経験から10くらいまでの数であれば理解して生活の中で使えるようになります。
例えば、「お菓子を3つ取ってきて」と言われれば、就学前でも多くの子どもが3つ取ることができるでしょう。
しかし、そのようなやり取りで2つしか取ってこられないような場合は、「ディスカリキュア(算数障害)」の可能性があります。

1-4 「ディスカリキュア(算数障害)」の診断

「ディスカリキュア(算数障害)」の原因で説明したように、発達障害の原因は脳の機能に生まれつき障害があるためとされていますが、正確なメカニズムや原因ははっきりわかっていません。
そのため、医療機関においても、画像や血液などでの検査をして明確に「ディスカリキュア(算数障害)」であると診断するわけではありません。
ディスカリキュア 診断画像や血液などでの検査は、発達障害の診断ではなく、脳に関する他の病気と発達障害を判別するために実施されます。
なぜなら、「ディスカリキュア(算数障害)」は脳の機能に問題はあるものの、脳自体に異常はなく、知的な部分の障害がないのが特徴だからです。
「ディスカリキュア(算数障害)」の診断では、他の発達障害と同じように医師などの専門家による問診や行動を観察することから始めます。
そして、より細かく状態を把握するために、心理や発達に関する専門的な検査方法を使用して、どのような能力が低下しているのかを検査します。
診断ではDSM-VICD-10と呼ばれる国際的に使用される診断マニュアルが基準となります。

2. 「ディスカリキュア(算数障害)」に必要な支援

まずは基本的な支援のコツを解説しながら、オススメの教材についても紹介します。

2-1 「ディスカリキュア(算数障害)」支援のコツ

最初に「ディスカリキュア(算数障害)」の支援をするための基本的なコツを紹介します。

2-1-1 まずは「ディスカリキュア(算数障害)」を理解しよう

まず「ディスカリキュア(算数障害)」は発達障害の1つであることを理解しましょう。
単なる算数が苦手な子として無理に学年に合わせた課題を繰り返したり、一般的なドリルを使用したりしても、うまく課題を解決できるようにはなりません。
また、一人ひとり「ディスカリキュア(算数障害)」の程度が異なるため、子どもの特徴にあった対応をおこなう必要があります。

2-1-2 図や表を活用しよう

「ディスカリキュア(算数障害)」では絵やアニメーション、具体物を活用することで数の概念や計算がイメージしやすくなります。ディスカリキュア 教材

2-1-3 算数を楽しく学習しよう

子どもは誰でも勉強より遊びが大好きです。
「ディスカリキュア(算数障害)」であるなしに関わらず、理解ができないストレスが積み重なると学習が進みにくくなってしまいます。
そのため、楽しく学習できるように教材を工夫することが重要です。

2-2 「ディスカリキュア(算数障害)」の子供におすすめしたい教材のポイント

2-1 「ディスカリキュア(算数障害)」支援のコツをしっかり含んだ教材を選ぶことがポイントになります。
例えば数字と具体物の関係性がうまく理解できない場合、何度も具体物をイメージしながら数字を理解していくことが必要です。
そこでオススメは、具体的なイラストや図、アニメーションが活用されるパソコン・タブレット教材です。パソコン タブレット 教材図やアニメで楽しく学べるだけでなく音も出るため、視覚や聴覚の認知機能の低下をうまく補うことができます。

加えて、「過去の学年にさかのぼって学習ができるかどうか」もみるようにしましょう。
「ディスカリキュア(算数障害)」の子どもは往々にして、学年をさかのぼっての学習が必要になります。

具体的にどの教材が良いかについては、人気教材3種類で「わり算」を実際に試してみましたので、下記記事をご覧ください。

3. 「ディスカリキュア(算数障害)」かも…と思ったら?

ご紹介したような支援や対応方法を取ることで、学校生活をうまく送ることができたり、将来大人になった場合の対応策を身につけたりすることができます。

「算数ができないのなら、勉強を繰り返したらできるはず」と無理に繰り返し学習をさせても、「ディスカリキュア(算数障害)」の場合は逆効果です。

まずは「ディスカリキュア(算数障害)」であるかどうかを専門家や専門機関でしっかり診断をしてもらいましょう。
「ディスカリキュア(算数障害)」の症状があっても、子ども一人ひとり症状は異なります。
子どもにあった支援を専門家と考えていきましょう。

「ディスカリキュアかも…」と思われた場合には、下記のような機関に相談できます。

<「ディスカリキュア(算数障害)」の相談機関例>

  • 小児科
  • 発達障害者支援センター
  • 児童相談所
  • 保健センター

気になる場合は、これらの機関で相談をしてみましょう。
その後、必要に応じて専門的な機関を紹介してもらえますので、適切な支援につながります。
どうしようかと悩む場合は、まずは「相談」から一歩を踏み出すことが、適切な支援への近道です。

4. まとめ

算数 楽しい「ディスカリキュア(算数障害)」と診断された場合、無理やり他の子どもと同じように勉強をさせようとすると、ますます算数に対して苦手意識を持ってしまいます。
また、「ディスカリキュア(算数障害)」に対する適切な支援を受けずに集団生活や社会生活を過ごしてしまうと、自信を無くしたり、社会との関わりが嫌になったりする可能性もあります。
「ディスカリキュア(算数障害)」という障害をしっかりと理解しながら、専門機関や専門家のアドバイスを受けたり、適切な教材を使用したりして、子どもにあった支援をしていきましょう。

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