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「2歳ごろまで正常な発達により獲得してきた能力が突然失われていく」

このような特徴を持つ発達障害は「小児期崩壊性障害(しょうにきほうかいせいしょうがい)」と呼ばれています。

自閉症やADHDなどの発達障害に比べ、あまり聞き慣れない名前ですので、知らない人も多いのではないでしょうか。

しかし、多くの発達障害が生まれつき発達の偏りがあるのに比べ、正常な発達が突然失われるという特徴的な症状を聞くと、気になる方も少なくないでしょう。

今回は小児期崩壊性障害」の特徴や、似た症状を示す「レット症候群」や「自閉症」との違いについて解説します。

1.  小児期崩壊性障害とは?症状や原因を解説

「小児期崩壊性障害」は、以前に使用されていた、発達障害の診断基準である「精神疾患の診断と統計のためのマニュアル(以下DSM)」の第4版では、アスペルガー症候群などと同じように、広汎性発達障害の1つとして分類されていました。

しかし、現在使用されているDSMの第5版では、自閉症スペクトラム障害に組み込まれ、小児期崩壊性障害と呼ばれる個別の名前は使用されることが少なくなり、耳にする機会も減っています。

そのため、まずは小児期崩壊性障害の特徴的な症状や原因について詳しく解説します。

1-1.具体的な症状

小児期崩壊性障害の子どもは、2歳ごろまでは正常な発達を示します。

2歳ごろで見られる発達の特徴といえば以下のようなものが挙げられます。

2歳ごろに見られる発達の特徴

  • 文章でことばを話すことができる (例:マンマたべた、ブーブきた)
  • ものへの興味や関心が増える (例:「なになに」と何でも聞きたがる)
  • 尿意や便意を感じて訴えられるようになる (例:おしっこでた)
  • ごっこあそびなどあそびの幅が広がる    など

しかし、これらの特徴が、2歳以降に突然失われていくのが小児期崩壊性障害の特徴です。

具体的には以下のような症状が見られます。

  • 獲得した言葉が出なくなる
  • 言葉が全く出なくなる
  • トイレでおしっこやうんちの意思表示ができずおもらしする
  • 声かけへの反応が乏しくなる
  • 表情が少なくなる
  • やっていた遊びをしなくなる
  • 興味を示したものへの関心がなくなる
  • 目的なく同じように体を繰り返し動かす(常同行動)   など

2歳といえば、「イヤイヤ期」と呼ばれるほど、周りへの興味や関心、自分の意思が発達する時期なのはご存知の方も多いと思いますが、急にそのような特徴を失っていきます。

また、上記のような症状が見られる前に、落ち着きがなくなったり、意味もなくイライラしたり、不安そうにしていたりといった前兆が見られます。

また、自閉症のような社会適応の障害や、コミュニケーションの困難さが残り、知的障害があることが少なくないため、生活に支援が必要になることが多いです。

※知的障害については、知的障害とは?発達障害とはここが違う!で詳しく解説しています。

1-2.症状出現の経過

症状は、2歳くらいまでには見られず、3歳以降から突然現れます。

能力の喪失が始まって数ヶ月〜半年程度の間に症状の進行が見られ、症状の進行が止まった後に、自閉症と同じように社会性やコミュニケーションの障害が現れます。

失われた能力は元に戻ることがほとんどないのも障害の特徴ですが、まれに文章を話すことができるほどに回復することもあります。

1-3.症状出現の原因

原因ははっきり解明されていません。

脳の病気や代謝の病気と関係していると考えられています。

1-4.治療方法

小児期崩壊性障害の治療は、自閉症と同じような治療や支援をしていく必要があります。

できる限り早期のうちに、発達の凹凸に合わせて必要な教育や訓練として療育を受けることで、社会生活で必要なスキルを可能な限り獲得していくことが大切です。

また、子どもと関わる保護者や教育者などが、専門家と協力しながら支援を続けていくことが重要です。

※自閉症スペクトラムの支援に関しては、「自閉症スペクトラムの支援方法は?成長や個性に合わせた支援をしよう」で紹介しています。

 

2.  小児期崩壊性障害と他の発達障害の違い

小児期崩壊性障害は、他の発達障害と同じような症状を示すため、区別がしにくい場合も少なくありません。

実際、最新の診断基準では「自閉症スペクトラム障害」の中に含まれています。

そこで、似たような症状がみられる発達障害との違いを解説していきましょう。

2-1.レット症候群との違い

レット症候群は、進行性の発達障害で遺伝子の異常が原因で起こります。

小児期崩壊性障害と同じように、途中までは正常の発達が見られますが、発症が6ヶ月程度からと早い段階で見られるといった違いがあります。

また、手に常同運動が現れるのが特徴です。

症状の進行後には、自閉症に似た症状や知的障害が残ることも小児期崩壊性障害と似ている点です。

その他、レット症候群には、てんかん発作や姿勢を保てなくなるなどの特徴的な症状があります。

2-2.自閉症との違い

小児期崩壊性障害も、最終的に自閉症の症状が見られることから、明確には自閉症の枠の中に含まれるといっても良いでしょう。

しかし、通常の自閉症は、出生直後から脳の発達に偏りが生まれてきますが、小児期崩壊性障害は、「途中までは正常な発達を示す」という点と、「一度獲得した能力が失われる」という点が特徴として挙げられます。

3.  小児期崩壊性障害が気になる場合の対応方法

小児期崩壊性障害について気になる場合は、専門家に相談するのがオススメです。

しかし、いきなり専門家といっても相談しづらいと思う方も少なくないでしょう。

そこで、気になる場合の対応方法を紹介します。

3-1.最初の相談はお近くの役所や保健所で

発達に関する相談は、役所や保健所にある児童や育児に関する窓口で行えます。

子どもを出産してからは何回か通うこともある馴染みの窓口ですので、まずは気軽に相談をしてみましょう。

そうすると、専門的な機関を紹介してくれるなどの支援を受けることができます。

3-2.専門的な相談は発達支援センターなどで

専門的な相談や医療機関の紹介は、発達の専門的な知識を持つ発達支援センターなどで行われます。

役所や保健所でお近くの機関を紹介してもらいましょう。

3-3.診断は医療機関の受診が必要

発達障害かどうかの診断は医師の検査や診察が必要ですので、医療機関で行われます。

いきなり医療機関への受診はなかなか気が進まない場合も多いと思いますので、上記で紹介したような相談窓口から初めて、必要に応じて専門的な診断を受けられる医療機関を紹介してもらいましょう。

※発達障害の相談については、「発達障害の相談はいつ、どこにすればいいの?」を参考にしてみてください。

 

4. 小児期崩壊性障害とは?レット症候群や自閉症との違いに関するまとめ

小児期崩壊性障害と、レット症候群や自閉症との違いについてご紹介致しました。

素人での明確な判断は難しく、最終的には医師の検査や診察が必要となることですので、医療機関への受診をおすすめします。

一人で悩まずに、行政の機関をうまく利用しながら、気軽に相談してみてくださいね。

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