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アスペルガー症候群の子どもは、周りの状況や人の気持ちを理解しづらかったり、自分が興味を持つことしか取り組まなかったりするといった傾向があり、対応に困っている保護者も多いのではないでしょうか。叱ったり、一方的に注意したりしても、不安やパニックを引き起こすことになりかねません。そこで、すぐに実践できる対応方法の基本を紹介します。

1. 言葉の理解ができないことへの対応方法

アスペルガー症候群の子どもへの対応で困ることの一つに、コミュニケーションがうまく取れないことがあります。アスペルガー症候群の子どもとのコミュニケーションにおいて、注意すべきポイントはなんでしょうか?

1-1 アスペルガー症候群の子どもにみられるコミュニケーションの特徴

まずは、アスペルガー症候群の子どもにみられるコミュニケーションの特徴をみていきましょう。

<アスペルガー症候群の子どもにみられるコミュニケーションの特徴>

  • 言葉を文字通りにうけとる
  • 冗談が通用しない
  • 皮肉の理解ができない
  • 遠回しな表現が通じない
  • たとえ話の理解ができない

など

言葉の発達は遅れがなかったり、興味のあることには人一倍知識を持っていたり冗舌だったり、といった特徴から、発達障害の中でもアスペルガー症候群の子どもは一見コミュニケーションに問題がないように思われます。しかし、常識的なことが理解できなかったり、相手の気持ちや場の空気を読み取れなかったりします。そのため、学校のクラスメイトとケンカや言い争いになったり、大人の場合は仕事に取り組むのが難しかったりなど、社会生活において不都合や生活のしにくさが生じてしまうことがあるのです。

1-2 アスペルガー症候群の子どもには、具体的かつシンプルに伝えよう

では、どのようにコミュニケーションを取っていけばよいのでしょうか?
前述した通り、アスペルガー症候群の子どもは遠回しな表現や冗談、たとえ話、含みをもたせた発言などを理解しにくいため、具体的かつシンプルな表現で伝えるようにすることが重要です。例えば、「きれいになるまで部屋を片付けてね」といった仕事をお願いしたとしても、「きれい」の基準がどこかわからず、いつまでも片付けがやめられないという場合があります。そのような場合、時間や片付ける場所、片付けるものなどを具体的に伝えると、「きれい」の基準がはっきりして、しっかり意図が伝わります。注意の仕方についても同様です。具体的かつシンプルに伝えることが重要です。
子どもが悪さをしている時、「何をしているの!いい加減にしなさい!」と叱っても、「している内容」や「いい加減とはどのような加減か」などと言葉通りに捉えてしまうことも少なくありません。
そのため、「◯◯しよう」と具体的な指示を与えて、行動を促すような注意の仕方が必要です。

1-3 アスペルガー症候群の子どもには、話すより書いて伝えると良いことも

とはいえやはりコミュニケーションがうまく取れない、いくらシンプルに伝えようとしてもうまく伝わらない、といった時はどうすればよいのでしょうか。実は、「書いて伝える」という対応方法が有効なことがあります。例えば、「寝る前には歯磨きをしてトイレに行く」というルールがあるとします。これをいくら言葉で説明しても、自分の興味や関心があることに気が散って毎回取り組むことができない場合があります。そこで、寝る前に実施する項目を書き出したり、絵に書いたりすることで、視覚的に情報が伝わり、子どもも理解しやすくなります。このように子どもに伝える場合もあれば、子どもから話を聞く場合にも、書くことが有効な場合があります。学校であったことを説明してもらう時、子どもは状況を「わかりやすく」説明することができません。その場合、起こった順番に文章に書き出したり、絵に書いたりすることも一つの方法です。
「書く」場合においても、長々と書かずに、短く簡潔に書くことが重要です。

1-4 アスペルガー症候群の子どもの話を聞くときの対応方法

コミュニケーションにおいては、こちらから子どもに伝えるだけでなく、子どもから話を聞くことも当然あります。子どもの話を聞くときの心構えにはどのようなものがあるでしょうか?

<アスペルガー症候群の子どもの話を聞くときの心構え>

  • 子どもは難しい言葉をしゃべっているようで、実は意外と理解していない
  • 一方的に話が止まらなければ、「次はお母さんの番」、「あと20分聞くね」と具体的に切り替えるタイミングを示す
  • 声が大きすぎたり小さすぎたりする場合はやさしく修正する
  • 言葉使いや表現が独特であれば「〜ということだね」と言い直してあげる

とにかく、冷静に分析する気持ちを持ちながら話を聞いてあげて、声掛けや視線、表情などに気を配ってあげるようにしましょう。

 

2. こだわりや関心が強くて切り替えられない場合の対応方法

アスペルガー症候群の子どもは、特定の興味や関心に強いこだわりを示します。そのため、好きなことに没頭しすぎて切り替えができないことで、生活に支障が来す場合があります。アスペルガー症候群の子どもとのコミュニケーションでは、こだわりを無理やりやめさせたり、叱ったりするのではなく、「わかりやすい区切り」と「安心感」を与えることが重要です。

2-1 予告や指標でわかりやすく区切りをつける

好きなことを続ける上で、「いつまでやるのか」や「いつやめるのか」といった区切りをつけることが有効です。あらかじめ決まった予定があれば、予定表などを作成して、何があるかをひと目で分かるようにしておくことも対応方法の1つです。また、タイマーや砂時計といった、視覚的に確認しやすい指標を使って区切りをつけるようにすると、子どもも理解しやすくなります。

2-2 「またできる」の安心感を与えよう

アスペルガー症候群の子どもにとっては、好きなことができなくなることは大きなストレスで、とても不安を感じます。そこで、「また明日できる」という安心感を与えてあげることで、切り替えやすくしてあげましょう。ただし、あいまいな表現には注意が必要です。「明日になればすぐできる」と思って、忙しい朝の時間に起きて、すぐ熱中してしまうということにもなりかねません。スケジュール表などに組み込み、どのタイミングでできるのか、いつまでやるのかということを確認できるようにすると、子どももより安心できます。

3. 対応に困った!パニックになった場合の対応方法

どんなに冷静かつ適切に対応しようとしても、子どもが言うことを聞かず、かんしゃくやパニックを起こすことはあるものです。パニックになった場合には、まずその場を離れて、冷静になれる場所に連れて行ってあげましょう。なかなかパニックが収まらなくても、注意したり、感情的に怒鳴ったりしてはいけません。子どもに危険がないことを確認して、環境を調整しながら、パニックが静まるのを冷静にまつようにしましょう。そして、パニックが収まったら、「いやだったんだよね」など、パニックになってしまった気持ちに寄り添い、共感の気持ちを示してあげましょう。

4. まとめ:アスペルガー症候群の特徴を把握しながら柔軟に対応

今回はアスペルガー症候群の特徴を踏まえた基本的な対応方法を紹介しました。しかし、すべてのアスペルガー症候群の子どもに同じような対応方法をすればいいというわけではありません。子どもの特徴や行動の理由をしっかり理解するようにしながら、紹介した方法を組み合わせて対応していきましょう。

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