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アスペルガー症候群 遺伝アスペルガー症候群は自閉症スペクトラム障害(以下ASD)に含まれる発達障害の1つです。人との関わりやコミュニケーションが難しかったり、興味やこだわりが偏ったりすることで社会生活へ支障をきたします。また、アスペルガー症候群は、ASDの他のタイプより言語の発達の遅れや知能の低下が見られないという特徴もあります。
アスペルガー症候群の原因と聞いて、「両親から遺伝するのでは?」と考える人も少なくないでしょう。アスペルガー症候群 遺伝現在のところ、原因ははっきりと確定されていませんが、研究が進むにつれて明らかになってきていることもあります。今回はアスペルガー症候群の原因について、遺伝との関係性に注目してご紹介します。

1. アスペルガー症候群と遺伝との関係性

以前は、発達障害の原因は「親の育て方が悪かったせい」など生まれた後の関わり方が原因と考えられていたこともありました。しかし、今では発達障害は「先天的な脳の機能障害」であり、生まれつき起こる障害とされています。
アスペルガー症候群も例外ではなく、先天的な原因による障害であるとされ、その原因の1つとして「遺伝」との関係性が明らかになってきています。まずは、遺伝との関係性について研究結果を参考に解説します。アスペルガー症候群 遺伝

1-1. 一卵性の双子は同時にASDになる確率が高い!?

アスペルガー症候群と遺伝との関係性を知るためには、アスペルガー症候群が含まれるASDと遺伝との関係についての研究を知ることが有効です。ASDと遺伝との関係がわかりやすい研究として、双子の遺伝子を参考にした研究があります。アスペルガー症候群 遺伝二卵性の双子が同時にASDになる確率は高くても約10%ほどであるのに対して、一卵性の双子の場合は同時にASDになる確率が約60〜90%と高い確率になっています。このような研究の結果から、多くの研究者が「ASD=遺伝的な要因が強い」と考えるようになったのです。しかし、最近の研究では、二卵性の双子が同時にASDになる確率はもっと高く、20〜30%程度とされています。また、一卵性の双子でも50〜70%ほどであるとする研究もあり、遺伝的な要因は関係しているものの、その他の要因による影響も少なくないとする考え方が広まってきています。

1-2. アスペルガー症候群になる遺伝子がある?遺伝子研究の現在

アスペルガー症候群 遺伝アスペルガー症候群を含むASDに関係する遺伝子の研究は多くの研究者が進めています。しかし、いまだに原因となる遺伝子の解析はできていません。ASDの人の遺伝子を分析してみると、特定の遺伝子が変異していたり、同じ遺伝子が複数あったり、遺伝子が欠けていたりといったことが見られる傾向にあります。そのため、ASDの原因となる可能性がある遺伝子の候補などは解明されてきています。しかし、たとえそのような遺伝子を持っていたとしても、ASDにならない場合もあるのです。例えば、ASDの家系で同じような遺伝子の異常を持っているにもかかわらず、母親や父親はASDではなく、子どものみがASDというケースもあります。このことから、ASDの原因となるような、遺伝子は存在するものの、他の要因が発症に深く関わっていると考えられてきています。

1-3. 遺伝以外もアスペルガー症候群の原因である根拠

遺伝子研究が進み、アスペルガー症候群に関係する遺伝子の解明が進んでいますが、関係性のある遺伝子は数多くあり、明確に特定できていません。また、先ほど紹介したように、遺伝子を解明する技術が進歩すればするほど、遺伝子の一致だけでは発症を説明できないケースも現れてきています。また、遺伝子以外が関連しているとする根拠の1つに、近年、アスペルガー症候群やASDと診断される人の数が急増している点があげられます。アスペルガー症候群 遺伝もし、遺伝だけが原因でアスペルガー症候群が発症するのであれば、ここ数年で急にアスペルガー症候群の要因となる遺伝子を持った人が増加したことになります。しかし、そのようなことは通常考えられないため、遺伝以外の要因が考えられているのです。さらに、アスペルガー症候群の診断そのものも、原因に大きな影響を与えているという考え方もあります。

アスペルガー症候群の定義は、時代によって変化しており、社会の環境や文化、思想、法律や制度などによって、捉えられ方も変わります。そのため、以前はアスペルガー症候群とみなされなかった人でも、診断されるようになったりすることで、原因がより複雑になっているとも考えられています。

2. アスペルガー症候群は環境による原因も大きい

遺伝以外のアスペルガー症候群の原因として環境による影響も少なくないとされています。そこで、どのような環境がアスペルガー症候群の発症に影響するかをご紹介します。

2-1. 環境汚染

水銀やニッケルなどの環境汚染により排出される物質がASDと関連しているとされています。例えば、水銀にさらされやすい環境では、ASDの確率が増加するという研究があります。しかし、どの時期に環境汚染にさらされることで、発症の原因となるのかは明らかではありません。

2-2. 母体の影響

妊娠前から受精後1ヶ月程度の間にビタミンの摂取が極端に低かった母親は、そうでない母親に比べてASDの子どもを産む確率が高かったとする研究があります。

2-3. 両親の年齢

両親の年齢が高くなるにしたがって、子どもに何らかの疾患を発症する確率が高くなることは、多くの研究であきらかになっています。ASDに関しても、同じような研究がみられますが、とりわけ父親が高齢である場合に子どもがASDを発症する確率が高くなるという研究が増えてきています。

3. まとめ

アスペルガー症候群の原因については、いまだ解明されておらず不明な点が多いのが現状です。遺伝的な要因が少なくないとされてきましたが、現在ではそれ以外の原因も大きいとされ、原因究明に関する研究が進められています。現在では、アスペルガー症候群の子どもに適切な療育や接し方をすることで、アスペルガー症候群の症状を和らげ社会性を育ませることができることが分かっています。アスペルガー症候群に関する理解を広め、アスペルガー症候群の子どもが住みやすい社会になるように、これからも、新しい研究に注目していきましょう。

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