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ASDという発達障害をご存知でしょうか?
日本語では、「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれています。

これまで、発達障害において「自閉症」とされていた障害の診断基準が変更され、自閉症に含まれていた、アスペルガー症候群や高機能自閉症などとともに、自閉症スペクトラム(以下ASD)に統一されました。
※詳細は下記記事をご覧ください。

そこで今回は、ASDがどんな発達障害なのか、概要と特徴を解説します。

1. ASDの概要は?発達障害の重複があることを理解する

これまで、自閉症と呼ばれていた障害がASDと呼ばれるようになった背景として、発達障害の捉え方の見直しがあげられます。
しっかりと、ASDを理解するために、まずはASDの概要から解説します。

1-1 近年の発達障害の捉え方

大人の発達障害などがクローズアップされており、「発達障害」という言葉が、以前より身近になっているかもしれません。
”発達障害”という言葉から、健常者とはっきりと分かる違いがあると思われる人もいるのではないでしょうか。
しかし、発達障害かどうかの境界があいまいで、なおかつはっきりと診断名をつけることも難しいのが現状です。
例えば、発達障害の1つに注意欠陥・多動性障害(ADHD)と呼ばれる種類がありますが、ASDにADHDの特徴が重なる場合も珍しくありません。

そのため、自閉症という発達障害も、アスペルガー症候群などとはっきりとした障害名で区別をつけるのではなく、自閉症スペクトラム(スペクトラムは連続体という意味)という大きなくくりで捉えつつ、障害名にとらわれない、子ども一人ひとりの特性を把握するような考え方がされるようになってきています。

1-2 ASDの原因

ASDの原因ははっきりとはわかっていませんが、先天的な脳の障害であるとされています。
遺伝によるものや、環境によるもの(出生時の状態や両親の要因など)といった指摘もされていますが、明確な根拠はまだ見つかっていません。

1-3 ASDに含まれる発達障害

ASDには以前診断されていた次のような障害が含まれます。

  • 高機能自閉症
  • アスペルガー症候群
  • 小児期崩壊性障害
  • 特定不能の広汎性発達障害

最近ではこれらをすべてまとめて、ASDと呼ぶようになっています。

2. ASDの特徴は?コミュニケーションや興味の偏り

ASDにはアスペルガー症候群や高機能自閉症なども含まれていることからも分かるように、障害の程度やバリエーションが豊富です。
しかし、基本的な特徴がいくつかありますので紹介します。

2-1 人との関わりやコミュニケーションが苦手

代表的な特徴として、コミュニケーションに関する問題がある点です。
ASDの子どものコミュニケーションにみられる具体的な特徴をあげていきます。

相手の気持ちをくみとれない

相手の言葉や表情、ジェスチャーから気持ちをくみとり対応することが難しいです。
相手が泣いていてもお構いなしに行動することなど「自分勝手」と思われがちです。

場の空気が読めない

場面に合わせた対応ができないことがあります。
例えば、お葬式などみんなが静かにしなければならない場面で大声を出すなどです。

文字通りに言葉を理解する

伝えた言葉を文字通りに理解してしまい、トラブルになることがあります。
例えば、「赤ちゃんの様子を見てきて」といっても、文字通りに「見てくるだけで」で泣いているのにお構いなしということもあります。

冗談が通じない

冗談や遠回しな表現(慣用句など)が理解できないことがあります。
困ったことが起こって「頭が痛い」と言ったら、病院に行こうとするといった問題が起こります。

大人びた言葉づかいをする・独特な表現をする

年齢に似つかわしくない大人びた言葉づかいや、独り言や棒読みのような表現をするなどといった特徴も見られます。

表情やジェスチャーに乏しい

表情の変化やジャスチャーなど非言語的なコミュニケーションに乏しいことで、コミュニケーションに弊害が生じてしまう場合があります。

また、視線が合いにくく、「今思えば赤ちゃんの頃から目を合わせなかった」と気づく母親もいます。

2-2 興味の偏り・こだわりが強い

興味や関心のあることに対しては、非常に強いこだわりを見せるといった点もASDの特徴です。

気持ちの切り替えが難しい

好きなことにはとことん集中して、時間を費やしますが、それをやめることが苦手です。
また、自分のこだわりを曲げることができないという場合もあります。決まった道にしかいきたがらない、決まった順場じゃないと遊べないなどというように、決まったルールから切り替えるとパニックになることもあります。

※勉強面ではこの特徴をプラスに働かせていくことができます。詳しくは下記記事をご覧ください。

好きなことの幅が狭くて深い

自分が好きなことにはとことん興味を示して、のめり込むのですが、他のものには全く興味を示さないという特徴が見られます。
集団でのペースに合わせることができないなどの問題を生じますが、興味のある一定の分野に秀でた才能を発揮するといった例も少なくありません。

同じ動作を繰り返しておこなう

いわゆる「癖」のように、手をばたばたさせたり、同じところをくるくる回ったりといった動作を繰り返す場合があります。
不安やストレスによって症状があらわれ、それを落ち着かせるために動いているということがあります。

2-3 ASDにみられる感覚障害の特徴

ASDでは感覚が正常に働かずに、生活に支障が生じる場合があります。
感覚にはいわゆる視覚や聴覚などの五感だけでなく、運動の感覚障害もあります。

五感が敏感・鈍感

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といた五感が敏感で、特定の刺激を感じすぎてしまい、困難が生じる場合があります。

五感が敏感すぎる例

  • チャイムが耐えられない
  • ずっと同じぬいぐるみを触っている
  • まぶしいところに出られない
  • 特定の匂いのする部屋に入れない

など

また、触覚が鈍感でボタンのかけ外しなど細かい手作業が苦手な場合があります。

運動する感覚が鈍い

運動をするためには、筋肉を収縮させ、関節を動かす必要があります。

これらの動きは、固有感覚という筋肉や関節にある感覚が調整しています。
例えば、台をまたぐ運動では、どれくらい力を入れて、どのくらい関節を曲げるかをうまく固有感覚で調整できるからこそ、つまずかずに台をまたげます。ASDでは固有感覚が鈍いため、運動が苦手な子どもも少なくありません。

3. 「ASDなど発達障害かも?」と思ったら…まずは早めに診断!

ASDはコミュニケーションの仕方やこだわりの強さ、感覚の異常などといった特徴があります。

このような特徴に加えて、ADHDや学習障害(LD)などの他の発達障害と重なった部分を持つこともあります。
障害名にとらわれず子どもの特性を把握するように努め、一人ひとりに合わせた関わり方や学習方法を見つけていきましょう。

もし早い段階で発達障害だと分かれば、様々な手を打つことができます。
「発達障害かも?」と迷ったときは、まずは相談機関や病院に相談してみましょう。

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