「子どもが算数の授業についていけてない…」
「算数が苦手な子どもでもできる勉強法が知りたい!」
このようなお悩みはありませんか?
小学校低学年くらいの算数でつまずいてしまうと、「なんでこんなこともできないの!」とついつい怒ってしまいたくなるものです。
しかし、算数の学習に対する親の対応や工夫次第で、算数が嫌いになるか好きになるかが変わってきます。
そのため、算数が苦手な子どもには感情的にならず、冷静に適切な対応をすることが重要です。
今回は、算数が苦手な子どもの原因について考えながら、算数を好きにするコツやオススメの教材についてご紹介します。
1. 算数が苦手なのは親が原因!?NGな声かけとは?
算数が苦手になる原因は、子どもの才能や努力だけのせいとは限りません。
むしろ、親の一言のせいで算数が嫌いになってしまう場合も少なくありません。
何気ない言葉が、子どもの心を傷つけて、算数に対する苦手意識を芽生えさせてしまうのです。
そこで、算数を好きになってもらうために、決してやってはいけない、NGな声かけを具体的に紹介します。
1-1. 勉強ができないことを否定する
簡単な計算を何度も間違えたり、何度言っても理解できなかったりすると、ついつい否定的な発言をしてしまうことはありませんか?
例えば以下のような言葉をよく耳にします。
- 「なんでこんなこともできないの?」
- 「何回言ったらわかるの?」
- 「こんな問題ができないなんてダメね」
- 「バカなんじゃないの」
冷静に考えると、このような言葉を言われてやる気が出てくることはありません。
逆に「自分はできないんだ」、「やってもダメなんだ」と思ってしまい、自信をなくしてしまいます。そうなると、あっというまに算数が嫌いになってしまいます。
感情的に言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、否定的な発言をしないようにしましょう。
また、以下のように勉強そのものを否定する発言をするケースがあります。
- 「学歴が高い人は性格が悪い」
- 「勉強ばかりしていると頭でっかちになる」
このような発言を根拠もなくしてしまうと、勉強そのものが良くないことと子どもが勘違いしてしまいます。
勉強は自分のためになることをしっかり親の口から伝えていくことが重要です。
1-2. 曖昧な指導や注意をする
- 「ちゃんと勉強しなさい」
- 「きちんと集中しなさい」
勉強を嫌がったり、集中していなかったりした場合、このような声かけをしませんか?
一見、勉強を促すためには大事な声かけに思えますが、「きちんと」や「ちゃんと」という言葉は、具体性に乏しく、どのように勉強したらいいのか子どもは理解できません。子どもは、「いつも一生懸命に頑張っているのに、どうして注意されているのだろう」と不安な気持ちになってしまいます。
また、次のような言葉も漠然としていて良くない声かけの具体例です。
- 「正確に計算しなさい」
- 「見直しが大事よ」
正確にすると言っても、どのようにすればいいのか方法がわからない子どもがほとんどです。
見直しにしても、「何を」、「どのように」見直せばいいのかわかりません。
勉強に対する指導をするときは、出来るだけ具体的な内容を伝えるようにしましょう。
1-3. 他人との比較をする
- 「〇〇ちゃんはできてたよ」
- 「〇〇くんは算数が得意だね」
小学校の同級生の話を聞いたりすると、ついつい他人との比較をしてしまいがちです。
しかし、子どもは他人と比較されてしまうと、「自分は他の子より出来ない子」と感じてしまいます。
他人の子どもと自分の子どもを比較してしまう発言は、親の子どもに対する自信のなさからくることが少なくありません。
しっかり子どもの力を信頼して、他人と比べないようにすることが大切です。
1-4. 子どものしていることを無駄なことと注意する
- 「タブレットなんかで遊ばずに勉強をしなさい」
- 「計算ばかりしていても無駄よ」
ついつい子どもがタブレット教材ばかりに興味をもったり、自分の好きな学習ばかりしていたりすると、一方的に注意してしまいがちです。最近では「詰め込み教育は良くない」と言って単純計算を軽視したり、タブレット教材などで楽しんで学習することを「遊んでいる」と捉えたりして注意する場合もあります。
しかし、子どもが興味を持って取り組むことを一方的に否定してしまうと、それこそ算数自体を嫌いになりかねません。
単純計算は算数の基礎を身につけるには、非常に大切な学習で、タブレットなどのICT教材は学校の授業でも積極的に活用されています。
また、ブロックで遊び感覚で図形的な思考力を養うなど、生活のあらゆる場面で算数の力を身につけるきっかけになるので、子どもの興味を「無駄なもの」として否定しないようにしましょう。
1-5. 不用意な甘やかしは逆効果
- 「もう嫌ならしなくていいよ」
- 「無理してしなくていいからね」
算数の勉強を無理やりやらせてしまうと、余計に嫌いになってしまうと思ったら、ついつい言ってしまいがちな言葉です。
しかし、このように親が先に根負けして、甘やかしてしまうと、「別にやらなくてもいいんだ」と子どもにとって勉強の大切さが薄れてしまいます。
辞めさせたり、諦めさせたりするより、どうやったらやり遂げられるかを一緒に考えることが重要です。
2. 子どもを算数好きにする秘訣~やる気を引き出す声掛けとは~
算数を好きになるための秘訣は、「上手に褒めること」です。
算数を好きにするためには、「自分は算数ができるんだ」、「算数は楽しいんだ」という気持ちを引き出す必要があります。
そのため、算数を学習する中で、否定的な言葉を言ったり、叱ったりせずに、小さなことでも褒めたり、前向きになるような声かけをしてあげることが重要です。
●具体的にほめる
「頑張ったね」、「すごいね」などほめる言葉はたくさんありますが、ついついそこで終わってしまいがちです。
ほめるときは、より具体的にすることで、子どもは自分のどこが良かったのかがわかり、褒められたことが実感しやすくなります。
- 「計算が10秒も早くなってすごい」
- 「昨日より5分も長く勉強できてえらいね」
など具体的な数字を使うこともおすすめです。
●小さな目標を設定してコツコツほめる
NGワードでも紹介したように、勉強を促したり、指示したりするときに、曖昧な表現をすると、子どもはどのように勉強したら良いのかわかりません。
- 「15分勉強をしましょう」
- 「2ページ分ドリルをしよう」
など、具体的かつ比較的すぐに達成できる目標を考えて声かけすることがポイントです。
そして、達成したら「15分もできたね」というように、具体的に褒めるようにしましょう。
小さな目標を設定することで、成功体験が多くなり、算数は楽しいという思考につながります。
また、コツコツと繰り返し褒めることで、「勉強すれば褒めてもらえる」という喜びを感じやすくなります。
さらに、コツコツ続けるということは、算数を含めて勉強には非常に重要です。
学習習慣をつけることができれば、「自分で学ぶ力」をつけることができます。
●結果だけでなく勉強したプロセスを評価する
- 「テストでいい点をとったら褒める」
- 「計算に全問正解したら褒める」
というように結果に対して褒めるということが多いかもしれません。
しかし、結果ばかりにスポットを当てて褒めてしまうと、「結果を出さなければダメ」というように子どもが感じてしまいかねません。
そこで、勉強をしていくプロセスを意識して褒めるようにしましょう。
- 「よく勉強をしたんだね」
- 「たくさん計算を頑張ったんだね」
というように、勉強をしたこと自体を褒めるようにしましょう。
●声かけのタイミングは「すぐ」がベスト
褒めたり、勉強を促したりする場合に、「あとで」というのはよくありません。
例えば、計算が早くなったことを褒める場合、計算が終わってしばらく時間が経って褒められても、子どもは実感がわきづらく、褒める効果が減ってしまいます。
学習が終わったり、目標を達成したりしたら「すぐ」に褒めましょう。
また、学習を促す場合も、「あとでやろうね」と先延ばしにしてしまうクセをつけてしまうと、「勉強は後回しでもいいんだ」と学習が習慣化しにくくなってしまいます。
少しでもいいので、できるタイミングですぐ取り掛かることで、習慣化につながりやすくなります。
●遊びや手伝いの中で声かけをする
普段の生活の中にも算数の学習につながるような要素がたくさん詰まっています。
そのため、遊びや手伝いを通じて、算数に興味を示してもらうことや、算数に必要な思考能力を鍛えていくことができます。
例えば、お菓子や果物を家族や友達で食べるときに、一人に何個ずつ分ければいいのかを任せてみましょう。
遊びの中で数を数えたり、ものの形をいろいろな方向から見てどのように見えるか想像したりすることで、数の理解や空間認識力の向上につながります。
また、おままごとで、ものを切ったり、分けたり、お買い物遊びをしたりすることは、そのまま算数の力につながります。
お手伝いの声かけをして、一緒にすることもおすすめです。
例えば、やわらかい野菜や豆腐を切ることで、断面図がどのようになっているかと考えることができます。
お片づけでは、数や形による分類をすることで数や集合に関する考えを学ぶことができます。
親としては、お手伝いのしつけと算数の学習ができて一石二鳥の方法ですので、ぜひ意識して声かけしていきましょう。
3. 算数が苦手な子どもにおすすめしたい教材とは?
算数が苦手な子どもにドリルやプリントをひたすらやらせても、ますます算数が嫌になり、苦手意識が強くなりがちです。
そのため、上手に褒めたり、生活の中で算数の学習を組み込んだりするとともに、楽しんで学習できる教材を活用して「算数は楽しい」、「算数が好き」という思考になってもらう必要があります。
そこで、オススメの教材はeラーニング教材です。
算数をeラーニングで学習するメリットは次のような点があります。
●視覚や音声によりわかりやすく学習できる
アニメーションが使用されているため、問題や解説がわかりやすくなっています。
また、子どもが楽しみやすいようなキャラクターが登場するなど、視覚的にも算数を好きになりやすいような工夫がされています。
また、音声による解説がついてあるタイプもあり、文章題などで文字を読むのが苦手な場合でも、取り組みやすくなっています。
●一方通行ではない学習が可能
ドリルやプリントでは子どもが一方的に問題を解いていきながら学習をします。
しかし、eラーニング教材では、キャラクターなどが問題の解説をしたり、ヒントを出したりします。
そのため、学校の授業のように、レクチャーを受けながら学習をすることができます。
●難しい問題や苦手な部分がわかる
学習を進める中で、子どもの苦手な部分や間違えやすい部分がデータとして残るため、効率的に学習を進めることができます。
教材によっては、苦手な部分を難易度を下げて自動的に出題してくれる機能もあり、どの程度までさかのぼって復習すればいいのかを悩まなくて済みます。
●学年に関係なく学習できる
学校の学習では、学年に応じて一定の内容を学ぶため、宿題などを頑張っても、算数が苦手な場合はうまく学習が進まず、ますます算数が嫌いになってしまいかねません。
しかし、eラーニングでは学年に縛られることなく、「現時点でできる範囲」での学習をすることができます。
そのため、子どもの能力に合わせて、一歩一歩、確実に学習することができます。
*算数が苦手な子どもにおすすめのeラーニング教材については、下記記事をご覧ください。
4. まとめ
小学校になって算数が始まり、子どもが苦手になってしまうと、親は「早いうちに苦手を克服させよう」とあせってしまうのも無理はありません。
しかし、その結果子どもにきつい言葉をかけてしまったり、叱ったりしてしまうと、算数の苦手意識はますます大きくなってしまいます。
子どもの学習のペースはさまざまですので、自分の子どもが何につまずいているのかを丁寧に観察し、できている部分をしっかり把握することが大事です。
そして、出来ていること、子どもなりに頑張っていることをしっかり褒めてあげましょう。
また、苦手な部分は楽しく学習できるよう工夫をしながら、あせらずじっくり算数を好きになってもらいましょう。
そんな時に、eラーニングなど最新の学習教材は楽しく学習するのには、うってつけの教材です。
学習法に悩む前に一度お試ししてみてはいかがでしょうか。