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就学前は目立たなかった発達障害も、小学生になり、「勉強」がはじまるにつれて顕著になってきます。保護者が「うちの子はもしかして発達障害かもしれない」と感じるケースもあるようです。また、小学生は、自我が急速に形成されていく時期であり、「ほかの子はできるのに、自分にはできない」と人との違いを自覚しはじめる時期でもあります。ここで大切なのは、勉強嫌いにさせないこと、やればできるという自信をもたせてあげることです。そのためにマスターしておきたい勉強法をご紹介します。

1. 小学校低学年は自分にぴったりの勉強法を見つける時期

入学してすぐの頃は、まだそれほど勉強も難しくなく、できる子とできない子の差も目立ちません。しかし、低学年で習う勉強は、今後すべての学習のベースとなるもの。算数を例に見ても、1年生の足し算・引き算、2年生の掛け算、3年生の分数など超重要事項といえるものばかりです。ここでしっかり理解しなければ先に進めません。

1-1  発達障害は少しでも早く大人が気づいて支援することが大切

小学校に入学してから発達障害と診断されるケースも少なくありません。とくに学習障害(LD)は、読み書きが苦手だったり、算数が理解できなかったりするのが特徴で、学校の勉強が始まったからこそ発見されることが多いものです。いずれにしても、発達障害だとわかったらすぐに、勉強面の支援が必要です。
早く支援を受けることで、「自分は勉強ができない」、「勉強なんて大嫌い」といった勉強へのマイナスイメージを持つ頻度を少なくすることができます。

1-2 発達障害の場合、視覚・聴覚など得意な感覚を使って勉強しよう

発達障害の症状は1人ひとり違います。自分に合った勉強法を見つけるには、きちんとした診断が必要です。そのうえで、得意な部分を延ばし、不得意な部分を補う形で勉強法を考えていきましょう。

子どもの症状によってどんな勉強法が合っているのか、その例をご紹介します。

例1)読み書きが苦手

学習障害(LD)の中のディスレクシア(読み書き障害)の場合、原因がいくつかあります。
文字の形を認識する視覚情報処理が苦手なケース、文字と音を結びつける聴覚情報処理が苦手なケースなどさまざまですが、同時に「視覚優位」、「聴覚優位」などどちらか得意になることがよくあります。その場合、得意な感覚を生かした勉強法がおすすめです。たとえば、動画やアニメーションを使ったeラーニング教材なら、紙の教材より適していると考えられます。

例2)ワーキングメモリが低い場合

発達障害の子どもの中には、ワーキングメモリが低く、学んだことをすぐに忘れてしまう子もいます。記憶を定着させるには、何度でも反復学習することが効果的です。その場合、理解できるまで何度でも同様の問題を出題したり、少し時間を空けて復習させたり、その勉強にとことん付き合ってくれる先生や保護者が必要です。

例3)処理速度が遅い場合

分からないわけではないのに学校のテストが最後まで終わらず、時間制限になってしまうようなケースがあります。処理速度が遅く、人よりも時間がかかってしまう子どもの場合、マイペースで勉強できる環境が必要です。どんなに時間がかかっても、最後まで解けたという達成感を感じさせてあげましょう。

例4)集中力がすぐに切れてしまう場合

多動・衝動の症状がある場合、机に向かっても、すぐに集中力が切れてしまい、落ち着いて勉強できません。そのような子どもでも、ゲームなど楽しいことに対しては集中できることがあります。ゲームをするように楽しく勉強できる方法を見つけてあげるといいでしょう。

WISCの診断結果を参考にしよう

発達障害でよく用いられる知能検査に「WISC-IV」があります。これは「言語理解」、「知覚推理」、「処理速度」、「ワーキングメモリ」の4つの指標で診断するもので、その結果によって、子どもの得意・不得意がわかります。この結果が勉強法を考えるのに役立ちます。

WISCの4つの指標は以下の通りです。

■「言語理解」
語彙力や言語知識、その知識を状況に合わせて応用しながら使う能力を評価。

■「知覚推理」
視覚的な情報を取り込み、各部分を関連づけて全体を推測する能力を評価。

■「処理速度」
視覚的な情報をすぐに認知し、事務的に、正確に数多く処理していく能力を評価。

■「ワーキングメモリ」
聴覚的な情報に注意を傾け、一時的に正確に記憶しておく能力を評価。

 

2. 小学生の勉強に大切なのは少しでも早く遅れを取り戻すこと

自分にぴったり合った勉強法を見つけることは、早ければ早いほど効果的です。できるだけ早く、得意な感覚を生かした勉強法を見つけて成功体験を積ませてあげましょう。それと同時に、これまでの遅れを取り戻す勉強も必要です。

2-1 無学年方式で勉強の遅れを取り戻す

遅れている勉強を取り戻すために必要なのは、過去の学年にさかのぼって勉強し直すことです。どのくらい過去に戻ればいいかは、遅れの度合いによって変わってきます。たとえば、国語は「主語と述語」がわからないので2年生から、算数は分数がわからないから3年生からという風に、教科によっても異なります。
そのため、今の学年に合った勉強を進めていく教材、塾などより、学年に関係なく勉強できる「無学年方式」の教材、個別指導塾、家庭教師などが向いています。

発達障害の子どもの塾・家庭教師選びについては、下記記事もあわせてご覧ください。

2-2 体系的な学習で理解を確実なものにする

発達障害の子どもの勉強に「無学年方式」は適していますが、厳密に言うと、それだけでは十分とはいえません。たとえば算数の中でも、計算は得意だけど図形は苦手というように、分野ごとに得意・不得意があるとします。そういう場合は、算数の勉強をまんべんなくやるより、図形問題だけを「体系的」に勉強することが効果的です。

3年生の円と球、三角形、4年生の面積、立方体、5年生の体積……と図形問題を最初から続けて勉強することで、知識を積み上げながら理解していくことができます。ワーキングメモリが弱い子どもにも、このように1つの分野だけを集中的に勉強することは効果的といえるでしょう。

算数を例に、体系的な勉強とそうでない勉強の流れをご紹介します。

体系的な勉強の例

体系的でない勉強の例

複数の分野を少しずつ進める学校の授業は

体系的な学習とはいえません。

2-3 発達障害の子どもに合った教材・塾・家庭教師を見つけよう

発達障害の子どもに適した勉強法は、「無学年方式」かつ「体系的な学習」であることは述べました。あとは、さまざまな種類がある教材、塾、家庭教師などの中から、自分に合ったものを見つけることが大切です。さまざまな勉強法の特徴を簡単にまとめましたので参考にしてください。

 無学年
方式
体系
学習
備考
くもん算数の図形問題が無い。
概念理解のための説明がなく、自分でプリントを解く勉強がメイン。
発達障害を持つ子どもが「くもん」の教室に通うのは無意味なのか?
集団指導塾××
個別指導塾×自分のペースで必要に応じてさかのぼって学習できるが、体系的な学習ではないことが多い。
発達障害を持つ子どもにぴったりの塾を比較・検討してみた
家庭教師発達障害専門の家庭教師でない場合、障害に理解がないことがある。
発達障害を持つ子どもはどんな家庭教師を選んだらいいの?
進研ゼミ××
チャレンジ
タッチ
××継続受講の場合、前の学年まで戻れる機能はある。
発達障害の子どもの勉強にチャレンジタッチは適しているのか?
スタディサプリ×スタディサプリは全学年の授業動画が見放題だが、体系的な学習ではない。
すらら全学年の授業を何度でも学習することができる。カリキュラムが体系的なものになっている。
発達障害の子どもの勉強にすららは適しているのか?
スマイルゼミ×入会月以降の教材はさかのぼって学習することができる。
発達障害の子どもの勉強にスマイルゼミは適しているのか?

3. まとめ

発達障害を持つ子どもの学習には、できるだけ早く自分に合った勉強法を見つけてあげることが大切です。視覚優位、聴覚優位などの得意な感覚を生かした勉強法で、「無学年方式」、「体系的な学習」ができる環境を用意してあげましょう。

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