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自閉症スペクトラム 支援自閉症スペクトラムは、どの子どもにも全く同じ症状が見られるわけではありません。性格と同じように、一人一人に個性があり、症状も異なります。また、成長のペースも違いますし、成長に合わせて症状も変わってきます。
そのため、自閉症スペクトラムの支援には、子どもの個性や特徴に加えて、成長に合わせた支援方法を考える必要があります。さらに、支援をするには家庭だけでは限界があり、いろいろな専門家の協力が必要になります。
そこで、今回は自閉症スペクトラムの成長に合わせた具体的な支援のポイントと、支援を受けることができる施設やサービスについて紹介します。

1. 自閉症スペクトラムは成長に合わせた支援が必要?早期支援の重要性について

成長に合わせてできるだけ早い時期から適切な支援を行うことは、自閉症スペクトラムの子どもが将来、社会に出て生活をするために非常に重要なことです。ではなぜ早期支援が重要なのでしょうか。

1-1. 不適切な支援で起こる自閉症スペクトラムの二次障害とは

自閉症スペクトラムでは、「対人関係を作るのが苦手」、「コミュニケーションが取りづらい」、「強いこだわりを持っている」といった3つの大きな特徴があります。文字だけ見ると、これらの特徴は誰にでも大なり小なり当てはまる特徴のように思われます。こだわりしかし自閉症スペクトラムの場合は、このような特徴が社会での生活を送る上で、障害となってしまうために問題となります。
そのため、しっかりと支援を行い社会生活を送れるようになれば、特徴を特徴のままで止まらせ、障害とすることが少なくなります。ただ、適切な支援が行われないと、自閉症スペクトラムの特徴が社会生活を送る上で大きな弊害となり、子どもは大きなストレスを受けてしまいます。子供 ストレスその結果、不登校や引きこもり、うつなどの体の不調を引き起こしてしまいます。
このような、社会から受けるストレスによって現れる好ましくない行動や症状を「二次障害」と呼びます。適切に支援をすることは、社会生活を送ることができるようになるとともに、二次障害を予防することにつながるのです。

1-2. 自閉症スペクトラムの支援が遅すぎる?早期支援の重要性

二次障害自閉症スペクトラムの支援に遅すぎる支援というものはありません。ただし前述のとおり、支援がなければ二次障害を引き起こし、社会での生活だけでなく、体や心の健康も失いかねません。
そのため、できる限り早い段階から適切な支援を受けさせることが大切です。早期支援を実現することで、それだけ早く二次障害を予防できます。また、成長の早い段階で支援を受けることで、成長とともに社会に適応していく力をつけることが可能です。
だからこそ自閉症スペクトラムでは「早期発見、早期支援」が重要になります。

2. 自閉症スペクトラムの成長に合わせた支援方法とは?

成長自閉症スペクトラムは乳児期から、幼児期、学童期と成長するにしたがって、見られる症状が変わります。また、成長とともに周りを取り巻く環境が変化するため、関わる環境の影響も受けます。
そこで乳児期、幼児期、学童期に分けて、症状の特徴と成長に合わせた支援のポイントを解説します。

2-1. 自閉症スペクトラム支援~乳児期のポイント~

乳児期自閉症スペクトラムの症状は3歳以降にはっきりと現れることが多いと言われますが、乳児期でも「コミュニケーションの遅れ」や「周囲への関心の薄さ」といったことが見られることがあります。
そのため、1歳半検診で言葉の遅れや親への興味や関心が少ないなどで、自閉症スペクトラムの症状に気づかれることもあります。もし、乳児期に症状がわかれば、そこから支援を始めることになります。
とは言っても、まだまだ日常的な世話がかかる時期ですので、基本的な育児を行いつつ、声かけの工夫をしていき、幼児期以降の関わり方につなげることが重要です。育児例えば、子どもがおもちゃを持ったり、座ったりといった動作に対して、「おもちゃ持てたね」、「座れたね」などとわかりやすく声かけをすることで、子どもの反応を引き出していきます。
わかりやすい言葉がけや、人との関わりの中で言葉を覚えてもらうといったことは、幼児期以降も重要になるため、乳児期から積極的に行っていきましょう。

2-2. 自閉症スペクトラム支援~幼児期のポイント~

幼児期幼児期になると、言葉の発達や日常生活の行動などで症状が目立つようになったり、幼稚園や保育園などでの対人関係やコミュニケーションが課題になったりすることがあります。
医師の診断に応じて、専門機関での療育などの支援を受けることが必要な場合もあります。

ただし、幼児期の子どもはまだまだ親の愛情が必要な時期ですので、自宅での支援も十分に必要です。以下に支援のポイントを挙げてみます。

・コミュニケーションのとり方を工夫する

乳児期にしていたわかりやすい声かけの工夫や、写真や絵を活用して視覚的に伝える工夫をして、物事に対する理解を促すようにしましょう。イラスト 時計また、子どもへ一方的に指示したり、逆に子どもの行動を自由にさせたりするのではなく、「◯◯してみてはどうかな」と提案して、子どもが同意して行動に移せるようなコミュニケーションをとりましょう。

・成功体験を増やしてあげる

「失敗は成功のもと」として、失敗から学んでもらおうとすることは逆効果になってしまいます。失敗の経験は子どもの意欲を失わせてしまいかねません。失敗はダメそこで、課題を手伝ってあげて簡単にしたり、失敗しても注意せずに目をつぶったりするようにして、成功体験をしっかり積ませることで、課題に対して取り組もうとする意欲を育むことができます。

・「こだわり」を残す

こだわりの強さを無理に変えようとしたり、親の思う方向に無理につなげたりすることは、子どもにとって負担になる可能性があります。こだわりをありのままに理解してあげて、そのまま残しながら、役立てていくようにしましょう。

2-3. 自閉症スペクトラム支援~学童期のポイント~

より多くの人と関わるとともに、学習を含めた幅広い教育を受けていく時期です。そのため、自宅以外での活動や他者との関わり、学習の状況などを把握したうえで、支援を進めていく必要があります。教育機関の教員や療育の専門家を交えて、支援方法や支援状況を共有していきましょう。学童学習が始まると、少しでも高いレベルを求めてしまう気持ちがあるかもしれません。しかし、無理な学習はストレスがかかり、発達や心身に悪影響になります。子どもの学習レベルを受け入れ、専門家の意見を取り入れながら無理のない範囲で学習に取り組むことが必要です。
状況に応じて自宅での課題として学習教材を活用するのも良いでしょう。自宅学習

徐々に自分でできることが多くなった場合は、本人の意見や希望を聞き入れ、子どもに任せていくことも重要です。そうすることで、社会に出た際に必要な「主体的に課題に取り組む力」を身につけることにつながります。その際は、あまり口出ししたり、注意したりせず、子どもから相談や助けを求められたらサポートするようにしましょう。

3. 専門家による支援を受けられる場所を知ろう

自閉症スペクトラムは、専門家による支援が必要な場合も少なくありません。どのように支援を受ければよいのか、どこで支援を受けられるのかを知っておくことで、スムーズな行動ができます。そこで、支援を受けるための流れと、支援を受けられる場所について紹介します。専門家 支援

3-1. 自閉症スペクトラムの支援を受けるまでの流れ

支援を受けるまでには、自閉症スペクトラムの特徴に気づくことが必要です。
1歳半検診や3歳検診で、医師から指摘されて支援機関を紹介される場合もありますが、親が気づいた場合は、医師による診断から専門的な支援へと早期につなげていくことができます。発達障害 相談子どもに自閉症スペクトラムの特徴が見られたとき、まずは近くの小児科や児童精神科のある病院、クリニックを受診してみましょう。また、自治体の児童福祉関係の窓口や発達障害支援センターなどの療育機関へ相談してみることで、専門医を紹介してもらえる場合もあります。自治体の相談窓口や療育機関などでは、相談に応じて適切な支援方法の助言を受けられるので、試してみることもオススメです。
医療機関で自閉症スペクトラムの診断を受けた場合は、専門医から支援方法の助言を受けたり、必要に応じて療育機関で専門的な支援を受けられたりします。

3-2. 自閉症スペクトラムの支援を受けられる場所

療育機関

自治体ごとに設置されている、療育センターや民間の療育施設などがあります。
医師や作業療法士などのリハビリ専門職、心理カウンセラーなど医療の専門家なども在籍していることもあり、発達や障害の特性を踏まえて、専門的な教育や発達指導を受けることができます。

教育機関

学童期以降は、教育機関で学習をしながら発達に応じた支援を受けることがあります。
近隣の小学校で通常の学級に通いながら、必要な時間だけ特別な支援を受ける通級指導教室や特別支援学級、発達障害の子どもが通って支援をうける特別支援学校など支援の必要性に応じて、教育機関での支援を受ける場所が異なります。

医療機関

近くの小児科などで診断を受けられますが、「発達外来」など発達の専門医がいる病院などであれば、より専門的な助言や療育を受けることができます。

自治体

自治体には児童や福祉、教育に関する相談窓口があります。
もっとも身近にある役所に行ったり、電話連絡をしたりしてみて、どの窓口に行けばいいかを聞いてみましょう。気軽な相談からより具体的な支援へとつなげるための助言を受けることができます。

4. 自閉症スペクトラムの支援に関するまとめ

自閉症スペクトラムは10人に1人にみられる障害とされているように、かなりの割合で見られます。社会に出ても問題なく生活できるように、適切な支援をうけることは非常に重要です。
とはいえ、十分な理解がない環境での支援は、強いストレスを与え、二次的な問題につながります。自宅だけでなく、周りの支援機関などにしっかりと頼りながら、生涯を通じて成長に応じた適切な支援をうけられるように、取り組んでいきましょう。

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