保護者からのお悩みで、子どもに「ごはんだよ」と声をかけても、なかなか食卓についてくれないという声がありました。
ゲームやテレビなど、遊びに夢中になっていると、親の声が耳に入らなくなってしまう子どもは多いものです。
子どもがすんなりと食卓につき、落ち着いてごはんを食べてくれるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
声かけのポイントや生活リズムの作り方をご紹介します。
目次
1.子どもがなかなか食卓につかないのはなぜ?
「ごはんができたよ〜」と声をかけても、テレビやゲームに夢中でなかなか食卓につかない子ども。
その原因は、ごはんよりテレビやゲームのほうが楽しいからです。
食べることへの関心が強く、食欲旺盛で「ねぇ、ごはんまだ?」とごはんを楽しみにしてくれる子どももいますが、楽しいことをやっていると、食事はそっちのけになってしまう子どもも多くいます。
食事よりテレビやゲームのほうが楽しい。
それはわかっていても、なかなか食べてくれないと料理も冷めてしまいますし、親のイライラも増していきます。
その結果、「いい加減にしなさい!」と大声を出すことに……。
そんなことが続くと食事中の雰囲気も悪くなってしまうでしょう。
2.子どもにきちんと食事の時間を守らせるには?
テレビやゲームといった楽しいことをやめてごはんを食べる。
それをスムーズにするには、子どもの気持ちの切り替えを促すことです。
その方法をみていきましょう。
2−1. 食事の時間を前もって予告しておく
一番大切なのは、テレビやゲームを終わらせる心の準備をさせること。
そのために、前もって食事の時間を予告するのが効果的です。
「あと15分でごはんだからね」「7時になったらごはんを食べるからね」など事前に言っておくようにしましょう。
このとき、遠くから声をかけるだけでは、たとえ返事をしたとしても子どもはちゃんと聞いていないこともあるでしょう。
子どものそばへ行き、肩などを叩いて声をかけるのが効果的です。
2−2. 食事の時間を決める
食事の時間をあらかじめ決め、ルーティンとしてしまうのもいいでしょう。
7時には必ずごはんを食べるということが決まっていれば、子どももそれに合わせて動くようになります。
夜ごはんの前にお風呂に入るようにするのも、遊びから気持ちがリセットされるのでおすすめです。
2−3. お腹を空かせるようにする
お腹が空いていれば、当然ごはんの時間が待ち遠しくなるものです。
子どもの間食の量や時間をコントロールし、ごはんの時間にお腹がすくようにしましょう。
また、外で遊ばせてカロリーを消費させるのもお腹をすかせるのに役立ちます。
2−4. ポジティブな声かけをする
子どもが遊びをやめて食卓についたら「ちゃんとゲームを終わらせてえらいね」など、と褒めるのも効果的です。
「ちゃんと席についてくれたから、みんなでごはんが食べられるね」など、食事の時間がなごやかになるような声かけもいいでしょう。
毎日同じ時間に食事を用意するのは大変かもしれませんが、保護者のほうもできるだけ時間を守れるようにしましょう。
また、このように遊びをやめる心の準備をさせる方法は、ごはんの時間だけでなく、お風呂の時間や寝る時間を子どもに守らせる際にも効果的です。