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親子発達障害の中でも知能の遅れがないものとして、「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」がよく知られています。しかし、この2つの発達障害の違いについて、「詳しくは分からない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は「高機能自閉症」の特徴を紹介しながら、「アスペルガー症候群」との違いを解説します。

1. 高機能自閉症の特徴とは

高機能と聞いて、「普通より知能が高い」と思われる方もいるかもしれません。しかし、発達障害において高機能とは、「知的な遅れがないこと」を意味します。一般の子どもに比べて知能が高いというわけではありません。頭が良いわけではない知能指数(IQ)が70以下であれば知的障害の目安とされますが、高機能自閉症の「高機能」はIQが70より高く、知的能力に異常はないという意味を示します。
「高機能自閉症」は典型的な自閉症に比べ、知的な能力に異常がないといった部分以外は以下のような自閉症の特徴が見られます。

1-1 対人関係がうまくいかない

対人関係 苦手自閉症では人との関わり方がうまくいかないといった障害があります。「うまくいかない」といっても子どもによってさまざまな特徴があります。
人に関心がなく1人でいたがる子どももいれば、人と関わりたいのに距離感が近すぎたり、相手の気持ちを配慮できなかったりといった理由でうまく関わることができない子どももいます。

1-2 コミュニケーションがうまく取れない

言葉は年齢を重ねるにしたがって、段階的に発達をします。段階的発達2歳ごろを過ぎると言葉の発達は進み、「ママ、抱っこ」など2語文が話せるようになってきます。3歳ごろになると、名前や年齢など簡単な質問に答えることができるようになります。
一方、自閉症の子どもは言葉の発達に遅れが見られます。例えば、質問をしても、その質問を繰り返して言う「おうむ返し」が見られたり、なかなか言葉を話さなかったりといった症状がでることがあります。人とコミュニケーションをうまく取れず、独り言が多いといった場合もあります。独り言その他、ジェスチャーなどにも特徴が見られます。私たちは言葉を使う「言語性コミュニケーション」以外にも、身振り、手振りといった「非言語コミュニケーション」を使って、普段のコミュニケーションを図ります。
「高機能自閉症」の場合は非言語コミュニケーションにも特徴が見られ、視線が合わなかったり、ジェスチャーを使うことが少なかったりといった様子も見られます。目をそらす

1-3 こだわりが強い

こだわり 強い興味や関心の幅が狭く、自分の興味のあることにはとことんこだわりを見せる代わりに、興味や関心のないものには見向きもしないことがあります。
一度自分で決めたことや自分のペースが狂うと、パニックやヒステリーを起こすこともあります。そのため、他人に合わせることが苦手で、対人関係やコミュニケーション、学習面で支障をきたす場合も少なくありません。

1-4 感覚が敏感または鈍感

敏感特定の音や匂い、手触り、光などに敏感なことがあります。
例えば、学校のチャイム、蛍光灯の光など特定の刺激に耐えられなかったり、ぬいぐるみや耳たぶなど特定のものを常に触りたがったりといった症状があります。また、筋肉や関節にある固有感覚という感覚が鈍感で、運動が苦手な子どももいます。運動 苦手

勘違いしてはいけないのが、知能に障害がないからといっても、上記のような自閉症の症状が軽いというわけではないということです。IQが130というような極めて高い知能を持つ子どもでも、自閉症の症状が強く、社会生活を送る上での支障が多いこともあります。
「高機能自閉症」の知的な遅れがないという特徴は、通常の自閉症に比べて幼少期に気づかれにくく、成長して集団生活に支障をきたして初めて障害がわかるという場合もあります。

2. アスペルガー症候群の特徴

「高機能自閉症」と区別がつきにくい発達障害として、「アスペルガー症候群」があります。アスペルガー「アスペルガー症候群」も「高機能自閉症」と同じように、人とうまく関わることができない社会性の障害が見られます。
相手の気持ちや相手がどう思っているかを想像することが苦手なため、コミュニケーションを十分に取れず、集団生活でトラブルになることも少なくありません。また、こだわりが強い、感覚が敏感などという特徴も見られます。
一方で、「アスペルガー症候群」の子どもは「高機能自閉症」の子どものように言語の発達の遅れが見られません。言語を使ったコミュニケーションができて、知的な遅れがないため、「高機能自閉症」と同様、障害とみなされずに成長して、なかなか適切な支援が受けられなかったり、社会生活でストレスを受けたりすることも少なくありません。

以上のように「アスペルガー症候群」は自閉症に似た症状が見られることも少なくなく、最近では、「高機能自閉症」とともに、「自閉症スペクトラム障害」 として一括りの障害として捉えられることが多くなっています。

さらにアスペルガー症候群に集中力のなさや不注意が目立つ、注意欠陥多動性障害(ADHD) のような症状が一緒に見られる場合もあり、発達障害全体を「発達障害スペクトラム」と呼ぶ専門家もいます。

3. 高機能自閉症とアスペルガー症候群の違い

「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」の違いは、「言語の発達が遅れているかどうか」です。
研究によると、「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」の人にWechsler式知能検査を実施したところ、「高機能自閉症」の人に比べ「アスペルガー症候群」の人の方が、言語に関する点数が高く、言語性コミュニケーションとジェスチャーなどの非言語性コミュニケーションの能力において自閉症の症状が軽かったと報告されています。

以下に、「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」の共通点と相違点を表にしましたので、参考にしてみて下さい。

アスペルガー症候群と高機能自閉症の共通点アスペルガー症候群と高機能自閉症の相違点
自閉症と同じような症状が見られるが、知能の遅れが見られない高機能自閉症は言語に関するコミュニケーション能力に遅れがあるが、アスペルガー症候群には遅れがない

このように、区別をしようと思えばできる二つの発達障害ですが、最近では二つとも「自閉症スペクトラム」としてまとめられ、症状を区別することは意味がないとする専門家も少なくありません。
なぜなら、言語の発達に違いはあるものの、どちらも似たような症状を示し、支援や教育の方法も大きな違いがないためです。また、発達障害に対する支援の考え方が、『障害名にとらわれず、子ども一人一人の特性を踏まえた上で、個別的な支援を行う』というように変わっており、細かく障害を分類する必要性が低くなっているということから、「アスペルガー症候群」や「高機能自閉症」を区別しなくなってきています。

4. 高機能自閉症とアスペルガー症候群に関するまとめ

「高機能自閉症」は知的な発達に遅れは見られませんが、自閉症のように人間関係や社会性の障害があり、集団での生活に支障をきたします。また、「アスペルガー症候群」のように言語的な発達も正常ではなく、遅れが見られることも少なくありません。
知的な発達が正常なだけに、小さいうちは正常の発達をしているとされることもあり、周囲に自閉症として気づかれづらいため、友人関係や学校生活がうまく送れず悩むこともあります。学校生活
適切な支援を受けずに生活を送ってしまうと、不登校や精神的な障害を引きこす、発達障害の二次障害を引きこす可能性もあります。そのため、少しでも自閉症の症状が見られたら、専門家に相談して療育を受けるなどの工夫をして、社会に出て生活していけるスキルを身につけることが大切です。
気になる症状がある場合は、ぜひお近くの小児科や役所の相談窓口に相談してみましょう。

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