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発達障害の子どもは、手先を使った細かい作業や道具の使用が苦手だったり、飛ぶ・走るなどの運動がうまくできなかったりすることが少なくありません。

このような不器用さの原因として、「発達性協調運動障害(以下DCD)」と呼ばれる障害が関係している場合があります。

例えば、自閉症スペクトラムや注意欠陥多動症(ADHD)、学習障害(LD)の子どもにおいて、このような不器用さが見られることは少なくなく、ADHDやLDの場合では約50%にDCDが合併しているとの報告もあります。

そのため、DCDによる不器用さは、DCDの特性を知った上で対応することが重要です。

そこで、発達障害と不器用さの関係について、DCDに着目して解説します。

1. 発達性協調運動障害とは

「協調運動」とは「いくつかの動作を組み合わせて調整しながら行う運動」のことを指し、手先を使う細かい動作から全身を使う大きな運動も含まれます。

例えば、投げられたボールをキャッチするという運動は、ボールを目で追いながら、来る位置を予測し、ボールが自分のところにくる速さに合わせて自分の手を動かして、タイミングよくボールをつかむ必要があります。

このようないくつもの動作を調整しながら行う動作は、協調運動が苦手であればなかなか習得するのが難しくなります。

発達性協調運動障害(DCD)は、筋肉や神経、視覚などに病気による異常がないにも関わらず、協調運動が難しくなる発達障害です。

1-1.どんな障害なの?

どんな子どもでも、手先の動きや運動の得意・不得意があります。

そのような子どもは不器用と言われますが、DCDの子どもは極端に不器用さが目立ちます。

多少不器用な子どもでも、動作を繰り返して練習したり、適切な方法を指導されたりすることで、徐々に習得していきます。

しかし、DCDの子どもはただ反復して練習するだけでは習得できず、周りの子どもについていけないことや、失敗を繰り返すことによって自尊心の低下を引き起こしてしまいます。

そのため、学校での学習や友達との遊びをしたくなくなるなどの二次障害につながる可能性もあります。

1-2.原因は?

DCDは他の発達障害と同じように、生れながらにして見られる脳の機能の障害と考えられています。

しかし、はっきりした原因はわかっていません。

1-3.他の発達障害との関係は?

前述の通り、DCDは他の発達障害との合併が多いとされています。

しかし、その関係性ははっきりわかっておらず、DCD単独で見られるケースもあります。

 

2. 発達性協調運動障害の兆候

DCDの兆候は、「全身運動が苦手」な場合と、「手先の細かい作業が苦手」な場合で分けられます。

それぞれ具体的な兆候を紹介します。

2-2.全身運動が苦手

DCDは、発達の差が早い段階で見られやすく、赤ちゃんの頃から全身運動において以下の兆候が見られます。

  • 寝返り
  • はいはい
  • つかまり立ち
  • 歩く

このような、赤ちゃんが徐々に獲得する動作においてぎこちなさがあるケースは少なくありません。

しかし、赤ちゃんの頃はなかなか気がつきにくく、後になってから「そういえば、寝返りができなかった」などと気づくケースもあります。

幼児期になると、集団で遊ぶことも増えますが、遊具の使用(ブランコや鉄棒など)が他の子どもと同じようにできなかったり、走り方やボールの扱いがうまくできなかったりします。

また、学校生活では、マット運動で真っ直ぐ転がることができずいつもマットからはみ出したり、お手本と全く違うようにダンスを踊ったりといった場面が見られます。

2-2.手先の細かい作業が苦手

幼児期になると、はさみの使用やボタン止め、紐結びができるようになりますが、DCDでは、小学生になっても、うまくそれらができないことがあります。

小学生になると、鉛筆や定規の使用が必要になりますが、文字の大小がうまく整えられなかったり、真っ直ぐの線が引けなかったりします。

このように、手先の細かい力加減がうまく調整できず、さまざまな作業に支障をきたすのもDCDの兆候です。

 

3. 発達性協調運動障害のサポート

発達性協調運動障害のサポートは、苦手な運動を少しずつ習得していくことだけでなく、運動が苦手なことで自信を失ったり、集団生活が苦手になったりすることを避けるように気をつける必要があります。

そこで、具体的なサポートのポイントを紹介します。

3-1.自己肯定感を下げない声かけ

周りからしてみたら簡単にできるような動作でも、DCDの子どもにとってはとても難しい動作で、一生懸命に取り組んでいます。

周りの子どものように出来ないもどかしさやつらさは、本人が一番感じているはずです。

そのため、以下のような言葉でせかしたり、責めたり、からかったりすることはいけません。

「なんで出来ないの」

「早くしなさい」

「ちゃんと練習しているの」

「やる気がない」

このように出来ないことに着目するのではなく、少しでも出来ていることや努力していることを褒めたり、認めたりするように声かけをしましょう。

3-2.興味や意欲を保つ課題

運動や動作の課題をしていく上で、周りと同じように練習を反復することはDCDの子どもには向いていません。

以下のようなポイントで課題を考える必要があります。

  • 個別の課題を設定する
  • 失敗が少なくなるようにする
  • 楽しめる工夫をする
  • 好きだったり興味があったりする課題を取り入れる

例えば、ボール投げの練習の場合、子どもによって的の大きさを変えて課題の難易度を個別に設定します。

また、的を人が持ち、子どもが投げたボールがうまく的に当たるように移動すれば、失敗を少なくすることができます。

さらに、的を持つ人が必死に動くことで、子どもはボール投げが苦手でも「一緒に遊んで楽しむ」という動作になり、楽しんで運動をすることができます。

このように、子どもが運動を楽しめるように一人一人に合わせた課題を設定することで、無理なく運動を継続して練習できるようになります。

3-3.スモールステップで目標設定

小さな目標を設定して、成功体験を繰り返すことで、子どもに自信を与えることができ、運動や作業に対する苦手意識が減って意欲的に取り組むことにつながります。

例えば、縄跳びの回数を、確実に成功できそうな数に設定します。

そして、その回数を跳ぶことに成功したら、目標回数を増やしていきます。

しかし、いっきに回数を増やすのではなく、徐々に回数を増やしていき、もし失敗をするようなら、いったん目標を戻して成功体験を繰り返しながら練習するようにしましょう。

 

4.まとめ

DCDの子どもは、他の発達障害の症状に加えて協調運動の不器用さが目立つため、他の子どもと比べると出来ないことが多い自分に対して自信を失いやすい傾向があります。

そこで、適切なサポートをしてあげることで、動作や運動に対する苦手意識を少しでも無くしていき、協調運動の習得のために根気強く継続していくことが大切です。

保護者だけでは難しい場合も、療育の専門家などに相談することで、適切な支援方法を一緒に実施できるようになるでしょう。

気になる場合は、早めに専門機関などへ相談することをオススメします。

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