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子どもの勉強への意欲を高めるため、ご褒美をあげているという保護者は多いことでしょう。でも、「ご褒美がもらえるから勉強する」と子どもが考えてしまうのは果たして良いことなのか、と悩む声も聞かれます。ご褒美についての考え方は賛否両論ですが、あげるものやあげ方のポイントに気をつけることで、子どものやる気を引き出すことができそうです。今回は、子どもの学力を伸ばすご褒美の上手なあげ方について考えていきましょう。

 

1. 勉強後のご褒美の目的を考える

まず、なぜご褒美をあげるのかを考えてみましょう。「勉強をがんばったから」というのは結果の話で、その本来の目的は「もっと勉強をがんばってほしいから」と言えるのではないでしょうか。そして、親なら誰もが「ご褒美がなくても、自分から勉強するようになってほしい」と望んでいるはずです。ご褒美をあげるときは、その目的を見失わないようにしましょう。

内的動機と外的動機

人が何か行動を起こす際の動機には、「内的動機」と「外的動機」があります。それぞれ、以下のように考えることができます。

内的動機とは

自分がそうしたいから行動するという動機のこと。友達と遊びに行ったり、ゲームをしたりするときには、こちらの内的動機で行動しているという子が多いでしょう。

 外的動機とは

行動そのものを楽しむのではなく、他の理由のために行動する動機のこと。ご褒美をもらうために勉強するというのは、まさにこちらの動機での行動になります。「テストでいい点数を取るために勉強する」、「成績が下がると怒られるから勉強する」という行動もこちらに含まれます。

 

一般的に、内的動機のほうが行動の質が高く、集中力が持続すると言われています。たとえば、内的動機により自らすすんでやった勉強と、外的動機によりテストのために嫌々やった勉強とでは、その成果や後々の記憶力にも差が出てきます。テストが終わった瞬間に勉強した内容を忘れてしまう……ということもよくありますね。

このことから、外的動機ではなく、内的動機で勉強するようになれば、ご褒美がなくてもすすんで勉強する子どもになると考えられます。
ご褒美をあげる行動は、それとは相反するように見えてしまいますが、必ずしも外的動機が悪いわけではありません。最初から内的動機で勉強する子どもはごく少数です。すすんで勉強する子どもも、多くの場合、外的動機に基づいて勉強した結果、内的動機へと変化していったと考えられます。

ご褒美をあげることで、外的動機を内的動機に変化させていくことができれば、自分からすすんで勉強するようになっていきます。では、どうやってご褒美をあげればいいのか、次の章で考えてみましょう。

 

2. 勉強後のご褒美のあげ方~3つのポイント~

ご褒美をあげるときに意識してほしいのは、以下のポイントです。

(1)結果ではなく行動に対してご褒美をあげる

ご褒美をあげるときは、「テストで○点を取ったら」といった結果へのご褒美ではなく、「30分勉強したら」とか「問題集を3ページやったら」という風に、行動に対してあげるようにしましょう。

もちろん、いい点数を取ったらたくさん褒めてあげてほしいですが、結果だけにご褒美をあげていると、子どもは「いい点数を取らなければ意味がない」と考えてしまいます。その結果、努力せずにいい点数を取る方法を考えるようになってしまうかもしれません。

“勉強する”という行動そのものにご褒美をあげることで、勉強することへのポジティブなイメージを持たせることができます。自分が努力した結果、いい点数が取れれば「勉強って楽しい」と感じ、内的動機へと変化させられる可能性があります。

(2)物より褒め言葉のご褒美を大切にする

保護者からの褒め言葉は、それだけで子どもにとって“ご褒美”になります。反対に、ご褒美として物をもらっても、保護者からまったく褒められなかったら、子どもはうれしいと感じられないでしょう。それでは、ご褒美の意味がなくなってしまいます。
ご褒美をあげるときにはもちろん、そうでないときにも、子どもが何か望ましい行動をしたら必ず褒めてあげてください。
その際は、「今日も勉強してえらいね」、「計算ドリル3ページもすすんですごいね」など、具体的な言葉で褒めることが大切です。

発達障害の子どもの場合は特性ごとに褒め方のポイントが異なりますので、下記記事も参考にしてみてください。

(3)ご褒美をだんだん減らしていく努力をする

理想は、ご褒美がなくても自分からすすんで勉強すること。しばらくしたら、ご褒美をだんだん減らしていく努力をしていきましょう。その方法としては、
・“○○したらご褒美をあげる”と事前に約束するのをやめる
・あげるときとあげないときをランダムにしていく
というものが考えられます。いつもらえるかわからないけど、とりあえずがんばる……子どもがその状態に慣れていけば、ご褒美がなくても勉強するようになります。

 

3. 勉強後のご褒美にあげていいもの・おすすめできないもの

では、勉強後のご褒美には何をあげればいいのでしょうか。以下のようなものがおすすめです。

勉強後のご褒美おすすめ1 シールやスタンプ

低学年までのうちは、シールやスタンプでもご褒美として十分でしょう。カレンダーのようなご褒美シートを作るのがおすすめです。「宿題をやったら」、「本を読んだら」など、あらかじめ子どもと一緒にルールを決め、守れたらシールやスタンプをあげます。

勉強後のご褒美おすすめ2 ポイント制で物やお金

ご褒美シートをポイント制にして「10個スタンプが溜まったらケーキを食べていい」などのご褒美をあげるのもおすすめです。
高学年になれば、溜まったポイントに応じて欲しい物やお小遣いをあげるのもいいでしょう。

勉強後のご褒美おすすめ3 家族で過ごす時間

「夏休みの勉強をがんばったらみんなで遊園地へ行こう」など、家族で過ごす時間をご褒美にするのも1つです。自分が勉強をがんばることで、家族みんなが楽しい時間を過ごせる……子どもにとってそのことがうれしく、モチベーションにつながるでしょう。

勉強後のご褒美おすすめ4 ゲームやスマホ、テレビの時間

「宿題を終わらせたら1時間ゲームをしていいよ」など、子どもがやりたいことをやる時間をご褒美にするのもおすすめです。際限なくゲームをするのではなく、自分で努力をし、自由な時間をつくることは、子どもの自己管理能力を育てるでしょう。

おすすめできないご褒美は、物やお金を毎回あげることです。欲しい物を毎回あげていると、ご褒美に慣れてしまい、ご褒美がなければ勉強しない子どもになってしまいます。また、「前回よりがんばったから、ご褒美をもっとちょうだい」などとエスカレートしてしまう可能性もあります。ご褒美をもらうことだけが目的になり、内的動機での勉強からは遠ざかってしまうでしょう。

ご褒美は、うまく活用することで子どものモチベーションをアップさせることができます。いずれは自分からすすんで勉強することを目標に、努力することの大切さを学んでいくのが理想ですね。たくさんの褒め言葉とセットで、上手にご褒美をあげてみてください。

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